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暴力と芸術、終わらない考察

一ヶ月以上更新していませんでしたが生きてます。

 

 

コロナ前、後、何も変わらない生活をしています。

 

五月は庭のバラが綺麗でした。

 

本も何冊か読みましたし、映画やドラマも見てましたよ。

 

 

この一ヶ月、ブログを書きたいと思っていたのですが、今、言葉を綴ると非常にネガティブになってしまうのでそれが恐ろしかった。でももうどうでもいい気分。

 

マドンナが最近いいこと言ってました。

 

平等が欲しいわけじゃない、正義が欲しい、と。

 

 

本当にその通りだよ。

 

 

私は生まれた場所をまちがっていて、そこから移動できずに半世紀生きてきてしまった。

私の苛立ちはそこにある。

記憶にある限り、私はずっと自分の実存に疑いを持ち、鬱だった。

環境や状況の鬱ではなく、実存の鬱。

子供が生まれて、子供のために生き延びる必要があり、私は芸術を生きる理由にした。

 

 

 

 

昨日はBANKSYもいい感じで作品を発表してた。

こういう仕事こそアーティストだと思う。

 

そう、全ては自分の問題なんだよ。

この数日間のデモについて誰かの陰謀とか、プロ市民とか言ってる人達にこの感覚は絶対にわからない。

今日の気持ちいことしか考えようとしない人達には絶対にわからない。

明日の不安ばかりにとらわれている人達にもわからない。

 

 

アーティストとは常に、発生したその時から、人類が食べること生き抜くこと以外の何かを始めた時から、常に異端だったはずだ。多数に迎合しない存在でありながら、多数に向かって影響力を与える仕事をすることだ。

そしてそれは人間の強暴性から最も離れたところにあるものだ。

だからこそ現実的なのだ。

ドリーマーではない。

主義も持たない。

宗教家でもない。

人間の大きな流れに逆らう存在なのだ。

芸術家が生み出すものは木星に輝くモノリスでなければいけない。

 

 

それもきっと、たぶん、生存のみに執着する今のこの現状では、多くの人々に理解されない生き方だと思う。

 

 

生存とは何を差し置いても大事なことなのか。

 

 

もし、愛しい存在が死にゆく時、私はそばにいたいと思う、触れていたいと思う、誰に止められようがそうする。

 

生きること以外に大事なことはあるはずで、それを手放したら人間ではないだろう。

 

 

 

私は西洋美術から派生した芸術を学んで、それを自分のものにしてきた人生だったからこそ感じるのだけれど、今のこの世界の怒りの一番身近な発端は200年ぐらい前にヨーロッパ人たちがやり始めたことだと思う。

科学を発展させ、人間を含めた自然を略奪し、消費し続けた人間たちがいる。

たかが100年前の価値観を日本人らしさの根源にしようとしている人達にはわからないだろう。200年以上前に日本の美しさは一旦奪われている。

自分たちの尊厳が奪われてきたことに気づきもしないことはとても愚かだ。

ご自分の瞳は家畜の瞳より貧しい瞳をしてないですか?

 

 

丘の上の愚者であることは望みだけれど、いるべきところにいつでも自由に行ける体を持ちたいと思う。

私の悲しみが晴れるのはその時だと思う。

その悲しみが無くなった時、私はどのような絵を描くのだろうか。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 読む聴く観る描く食む寝る | 18:59 | - | - | pookmark
映画「ブレインゲーム」

アンソニー・ホプキンス主演の映画。

 

ネタバレあります。

 

 

超能力者なのよ、今回は。

それで、連続殺人事件の捜査に参加する、お医者さんなのね。

というか、この映画、イメージだけは華々しいんだけど、細かいところよくわかんないのよ。お医者さんらしいんだけど、超能力者ということで捜査に簡単に加わってたりしてるところがテキトーで。

面白かったけどね。

 

そんな映画をなぜレヴューなのかというと、

 

生き死にを他人に委ねることをふと考えたからね。

 

 

この映画の殺人鬼は、主人公と同じく透視能力があるのね。人の過去や未来とか分かっちゃうのね。

で、殺人鬼は、病気でこの先苦しむと見えた人を殺して行くのよ、慈悲深いやり方で。

生きていても苦しむだけ、その周りにいる人間も不幸にするだけということで。

 

で、植松死刑囚のことを思ったのよ。

 

意思の疎通のできない人間は生きていてもしょうがないという理由で殺した人です。

 

そしてなぜか、安倍昭恵夫人の行動についても思いが至ってしまったのね。

 

 

この映画の犯人は神になったつもりのように描かれているんですけども、植松死刑囚は神になった自覚はないかと思います。人の命を奪ったり、生き残らせたりしたわけですけども。

それよりも、スピリチュアル思想に傾倒し、自分が何者か分かった上で無自覚に権力を思いのままにしている昭恵さんは「神になりたい」のではないかと思うのです。少なくとも、皇族という超セレブレティに深層心理のあたりでなりたいのではないのかと思うのです。皇族の持つ力が欲しいのだと思います。日本でそのあたり無自覚に目指してる人多いと思います。

 

殺人者とヒーラー。

 

ほら、なんだか、かぶるでしょ、この雰囲気。

 

 

気をつけないといかんのですよ、人の命をコントロールするということは。

 

 

私はいつ死んでも良い人ですが、他人に殺されたり苦しまされたりするのはごめんです。

ババアですが自分でババアというのはいいですが、他人からババアと言われたらかなり腹が立ちます。

そういうことです。

 

この映画の主人公も、あんまりいい人じゃないですよ。

正義の人じゃない。

他人の未来が見えようが見えまいが、その人の生き死にに手を出しちゃいかん。

 

そういうことです。

 

 

外出自粛のおかげで、コロナ以外の死因で亡くなる方多いですよね。

または検査でコロナとわかって自暴自棄になってる人とか。

 

これもまた、自分以外の誰かの無意識によって死が早まってしまってるような気がします。

 

社会で生きるというのはサバイバルなのかもしれません。

 

 

 

 

 

| 観る | 20:49 | - | - | pookmark
ウィーダ「フランダースの犬」

 

 

村岡花子さんの翻訳です。

この文庫は1954年のものですから、日本人にとって随分と長い年月読まれ続けてきた物語だと思います。

私が子供の頃はアニメになって、それはもうどんだけ泣いたかわかりません。

子供にとっては限りなくトラウマに近いショックなエンディング。

未だにパロディとして時折世間に蘇ってくるフランダースの犬。

しかし原作はもっとハードコアで、子供の頃に受けたダメージとは違った、読んだ人にひどく深刻なダメージを及ぼす名作です。

もしかしたらこれで死ぬほどの心的ダメージを受けているあたくしの方に問題があるのかもしれませんが。

 

 

世の中は不条理です。

 

貧しく生まれ、決して富むことなく、唯一の相棒の犬と一緒に子供のうちに死んでゆく主人公。

それが大まかな流れです。

 

そこにスパイスとなって現れるのが芸術です。

 

主人公は絵が好きで絵がうまい。

いつか絵で賞をもらってその賞金で稼ぐことを夢見ている。

教会に飾られたルーベンスの絵を一目見たいと願いつつもかなわず。

 

貧しいが故に差別され、痛めつけられ、孤独に追いやられる少年。

賞に応募した絵も、素晴らしいけれど、貧しい身の上であるが故に無視される。

心身ともに傷つき果て、最後にたどり着いた教会で、奇跡にもルーベンスの宗教画を見ることができたが、その場で死んでしまう。

 

あんまりですよ。

 

誰よりも芸術を愛し、自分の身のよりどころにしているにもかかわらず、教会の権力で見せてもらえないルーベンスの絵。

命が尽きる間際に見たその絵は、到底自分がたどり着けるものではないことを知る。

絶望と喜びのうちに死んでゆくのですよ。犬と一緒に。

 

私はルーベンスの絵は好きではありません。ただ単に好みでないだけですが。

教会や王族、貴族、といった権力に守られていたからこそ自分の作品を守り抜いた芸術家は偉い。

しかし、そんな戦いをさせねばならなかった貴族や民衆、つまり、戦っていた芸術家以外の(そして芸術家のその家族や身内)人間が憎い。

そんな憎悪が黙々と膨れ上がる読後。

 

いやミス、というジャンルがあるそうですが、それに匹敵するどころか、さらにもっとひどい心理状態に導く物語なんですよ。

この読後感のやり場のない怒りは、北野武の映画「アキレスと亀」に匹敵すると思うし、フランダースの犬の読後に思い浮かんだのはアキレスと亀だった。

 

それらの物語を生み出した作家は、芸術といったものに愛と憎しみを込めてこれらを作ったのだろうし、作家自身もこの渦のような精神状態に答えを見出せずもがいていたのだと思う。

 

 

 

そして私も。

 

誰もいない部屋で激しく嗚咽して、鼻水と涙で窒息しかけましたが、死んじゃいけねえ、と思って踏ん張ったよ。

 

 

大英帝国の美術館で、ダヴィンチの洞窟のマリアをたった一人で見た時の狂おしいまでの衝動がよみがえりましたよ。あのとき私がネロ少年ぐらいひどく傷つき果てていたらその場で確実に死んでたと思う。

 

 

 

フランダースの犬、これをアニメにしようとした人はとんでもないね。

アルプスの少女ハイジ、マルコ、などなど、70年代のアニメ、恐るべしですよ。

原作ちゃんと読んでたら作るの遠慮すると思うけど、その辺はテキトーなのね。

 

そういう思いがあるので、クールジャパンとか言って政府が日本のアニメ文化を世界に自慢げに発信するのを見て、未だに吐き気がするんですよ。

ちゃんと考証してよ。

 

駿さんも言ってるじゃないですか、子供達よ、アニメばっかり見てるんじゃない、と。

見なくていい、とも。

 

アニメはすっかり大人のお友達文化になりましたね。

子供達は今「動画」というものが一番好きです、自分でコントロールしながら見るやつね。

これもある意味吐き気を催すのですが、人ぞれぞれと言えばそれまでなので。

 

 

悶絶したい経験をお求めならば是非このフランダースの犬をどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

| 読む | 17:42 | - | - | pookmark
NHK 渡辺恒雄 インタヴュー昭和編

先日再放送されていたのを見ました。

 

子供の頃から政治を見ていた私。

父親に育てたれたようなものですから、そしてその父も孤独であったため、末っ子の娘に政治や哲学を語って聞かせていたのですね。

 

で、ナベツネさんです。

 

昭和の時代の生き証人みたいな感じでインタヴューを受けていらっしゃいました。

 

しかし、この方は人生を言葉を使うことを生業としてきた方です。

本当に、人をたぶらかすのが上手い口の利き方や話し方、言葉の選び方が卓越しています。

そして世間の自分に対するネガティブな感情を消し去ってゆく。

さすが、地獄の道をよく知ってる方だと思いました。

こんな人はもういないですよね。

特にマスメディアの世界では。

 

軍隊に行ったことが強烈な自己形成になっている、という話から始まりました。

独裁主義反対、と強く言いますが、戦争反対とは言いませんでした。

軍隊がどれだけひどいかということは痛切に伝わりましたが。

そこだけ語れば別に戦争反対という言葉を使わなくても良いということなのでしょう。

シラミを殺す快感を、今の人はわからないでしょう?

と繰り返すことで、納得させられる。

 

日本人て、権力嫌いですよね。

そんな国でどう権力を動かしてゆくのか。

この青年時代の体験がナベツネさんを動かしていったようにも見えます。

初めは共産党員だった。東大細胞、という集団のリーダーだったりして。東大セル!と読んで一人でウケてました。

でも結局共産党の真実の中にも軍隊の姿を見い出してやめてゆく。

朝日新聞に入社しようとしてたり。

ナベツネさんは個人主義だったのだな。民主主義者というよりも。

 

過去に関わった政治家や様々な人物のことを語っていましたが、悪口は言わない。

あくまでも観察者の立場でものを言う。

実際は国の政策を提言し、実行させてきた、およそ新聞記者ならぬことをやってきた方なのですが。

そして、そんな観察者の言葉や、ちょっとした口調の変化から感じたのは、

岸信介のことは嫌ってたんだなって。

好きとか嫌いとかいうセリフは一切使わなかったけど、滲み出てた。

人間関係は好きか嫌いかなんですよ、とは言ってましたけど。

今そのお孫さんが総理大臣で色々やらかしてますが、まあ、平成編のインタビューを見てみないとわかりませんが、今の政治をどう感じているのか、この国の政治をどう観察しているのか聞いてみたかったですね。

これからそのあたり放送するんでしょうか。

昭和編に登場した岸信介は、改めて、闇の空洞みたいな人だと思いましたよ。

私、子供の頃から岸信介嫌いだったんです。

前世で何かあったんでしょうかってぐらい。

だから、子供の頃からその子孫の方々が嫌いだった。

と言うより、この人たちに権力もたせたら終わりだと、中学生の頃から思ってました。

岸さん、クリッとした大きな瞳してらっしゃいますけどね、暗い洞穴なんです。

ナベツネさんは哲学をよく学んだ方だそうですので、そのように闇の虚無のような人間をどう感じたのでしょうかね。

そしてその孫がこの令和の日本のリーダーですよ。

そのことをどう思いますかと聞いてみたい。

 

 

自分の伝えたいことだけを的確に伝える人のようなので、真実とか事実とか、あんまりこだわらないでみましたよ。

見せ方が上手いので。

本当のところは、彼を観察した人が語るべきでしょうが、そんな人はいるのでしょうかね。

御厨先生などは、ナベツネさん大好きっぽい感じでちゃってますからね。

観察者は冷徹でないと。

 

インタビュアーがNHKの社員の大越さん。

何だか、お顔の色がずっと真っ赤に見えたんですが、どうしたんでしょう。

緊張されたでしょうね。

 

ナベツネさん93歳。

全部喋ってくれることはないと思いますが、冥土の土産に持って行くものはなえるべく控えめになさって欲しいですね。

まあ、たとえお話くださったとしても、どのぐらいその言葉を受け止められる国民がいるのかわかりませんけども。

 

 

 

 

 

| 観る | 17:25 | - | - | pookmark
ワンピース 96巻

 

おうちにいる皆さん、外に出ないと死んでしまう病にかかっていませんか?

順調に引きこもりライフをエンジョイしていて欲しいと願っております。

 

こんな時ですから、普段飲み代だとかそんなものに費やしているお金と時間を、ワンピース読破に使ってみてはいかがでしょうか。

 

先日、テレビCMで、この96巻を宣伝してて、びっくりいたしました。

コミックの新刊のCMをやるんか、と。

 

まあ、昔からコロコロコミックとかちゃおとかありましたけどね。

なんか、ワンピース、読んでもいない人たちに向かって、96巻、伏線回収始まる!とか言われてもね。

それって、ワンピつまんねーとか言ってた人たちに向けて、いや、わかるようになってきたから!って懇願しているようにも思えて、出版社も必死なのねと思ってみたり。

 

 

でもまあ、あれですわ、ワンピース、面白いですから!

 

買って読んでくださいね、ヲダッチが健康に生活して、ちゃんとラストシーンが描けるように、そのためにお金払ってると思って、買って読んでね。

 

1巻から96巻までだから、3日ぐらいあれば読めちゃうわよ、それに、お値段だって、普段マッズーいツマミと薄〜いお酒で一回数千円使ってるような人だったらたいした金額じゃないわよね。お金ない人は困ったね・・・タダ読みは犯罪だからそれ以外の方法で。ワタスだって大人買いはできなかったわよ。長年の努力よ。

 

 

特にツマンねーと言われることの多いワノ国編ですが、おまいらばかたれか、それかちゃんと読んできてねーだろという輩の、怠惰な読書力のなせる発言としか思えないんですが、ワノ国ね、面白いんですよ。

アニメしか見ないとか、そういう人だとわかんないわよね。

それに、小学3年生だとわかんないと思う、きめつのなんとかのほうが面白いかもしんないわよね読んだことないけど。

 

でもそこの大人のお友達!

 

このお休みの日々にぜひ読んでみて。

 

合わせて往年の名作時代劇もご覧になって、外出しないと死んでしまう病を予防してくださいませ。

 

 

 

| 読む | 14:56 | - | - | pookmark
ポン・ジュノ「TOKYO」

TOKYOというタイトルの短編オムニバス映画の3本目の監督がポンさんです。

ネタバレですよ。

 

これもまあ、なんとなーく見ましたのよ、外人が見たTOKYOってなんだべなーぐらいで。

ポンさんのが目当てでしたから、前二作は飛ばし見。失礼つかまつる。

一応見ましたけどね、裸の女性が椅子になって、ってその設定だけでアウトですわ。

ドゥニ・ラバンさんは限りなく汚い。タイトルからして汚い。

私この頃、糞ものダメなんですよ。ゲロなんです。

せっかく良い設定で、懐かしの東京グランギニョルを思い出させるいい感じだったのに、糞でダメです。

 

そして、ポンさん。

 

東京の住民が全部引きこもりになり、街から人が消えるんですよ!

 

なんてタイムリー!

 

主演の香川照之が、だーれもいない東京の街を疾走してゆく姿を俯瞰から眺めるその映像は素晴らしかった!

 

場所は代田らしいので、世田谷、これまた懐かしいですよ、見知った街並み。

 

東京にいる頃一番好きな季節がお盆とお正月でした。

人気がなくなって店も閉まってて静かなの。

人のいない東京は希望的なディストピア感があってね、好きだったんですよ。

 

 

引きこもり主人公の部屋にはトイレットッペーパーが壁じゅうに積み上げられててね、外に出なくても良い生活のために完璧になってるのがね、おいおい!なんなのこの既視感は?!という、驚き。

さすがポンさんです。

この監督は並の視点は持ってません。

 

 

都市ってどこも、ディストピアなんだなと思うの。

それは昔からずっと。

だから、私は都会で子供を産んだけど、育てるのは山の中にした。

未来のない場所でどうやって命を育むんでしょう。

まあ、こんなこと言ったら都会で子供を全力で育ててる皆さんにしかられっちゃーね。

この私だって20年前は甲州街道ママチャリで子供二人乗っけて疾走してましたからね、、甲州街道の交差点斜め横断してましたから。

ある意味すごく人間力つく空間が東京ってとこですよ。

今いろいろと、その人間活動を抑えようと話題になってますが、無理ですよ。

最強の人々がいる町が東京ですから。

 

 

そして香川照之。疾走する引きこもりの男の姿を見るだけでドキドキハラハラですよ。

最後に叫んでますからね、みんなでてこーい!!!みんなうちから出てこーい!!ってね!!!ハハ!!

 

蒼井優ちゃん演ずる少女にリアリズムは残念ながらありませんでしたが、面白かったです。

 

 

 

| 観る | 18:29 | - | - | pookmark
映画「プリズナー」

 

ドゥニ・ヴィルヌーブ監督作品。

 

ドゥニさん、私の好きな映画「メッセージ」「ブレードランナー2049」を監督してます。

 

この映画はまあ、なんとなーく見始めて、面白くて引きずり込まれちゃったのね。最初はドゥニさんだって知らなくて、見終わってクレジットで知ったという!

 

何せクリミナルマインド大好きですから、こういうストーリーは見慣れてるっちゃ見慣れてるので、あー、また誘拐ネタね、なんとなく読める展開だろうなと思って余裕かましてみてたんですね。

 

でも、やっぱり、役者なんですよ。

大好きジェイク・ギレンホールはもう画面に出てくるだけでムンムンだし、首のタトゥーが非常によろしい、きちんととかしつけられた髪型が乱れるのも非常によろしい、たった一人で中華食べてるのもよろしい、ワイシャツのボタンが弾けそうなのもよろしい!!!

ヒュー・ジャックマンは安定した演技で、ちょっとダサい父ちゃんがいい感じで、等身大な感じがよろしい。

マリア・ベロさんは、ヒストリー・オブ.バイオレンス@クローネンバーグでの演技を彷彿とさせるとてもすばらしい演技でした。

 

そんでもって、アレックス役のポール・ダノ!注目!

 

アレックスのおばさんと、アレックスのファッション&ヘアメイクがアメリカン・リアル。

 

本当、アレックスは物凄く目が離せない。

あれこそ素なんじゃないか、演技を感じさせないリアルさでよかった。

やっぱり、映画だと役の作り込み方が一話完結型の犯罪ドラマより深いよね。

(クリミナルマインドでは結構な変態がいっぱい出てきますけど、その中でもやっぱり圧巻はティム・カリー演ずる闇の王子編ね、最高)

 

雨が続いていてこんな日は引きこもるしかないので、映画を楽しむのはもってこい。

 

 

 

いろんな映画を見ては、ああ、今日も生きられたと思うよ。

 

 

 

 

 

 

 

| 観る | 18:11 | - | - | pookmark
倉本聰「やすらぎの刻〜道」

私は倉本聰作品が好きです。

いろいろと突っ込みどころ満載なんですけども、好きですね。

まあ、「北の国から」が一番好きなので、それ以外はそれに付随してるだけって説もあるんですけども、単純に面白いので好きです。

それに、倉本作品は主に70年代80年代のドラマをよく見るんですけども、その頃の役者ってみんないいんですよね。

ショーケンとか、桃井かおりとか、いしだあゆみとか、画面から目が離せない役者ばっかりなんですよ。

 

 

やすらぎシリーズもずっと見てました。

全部録画してあります。

道パートは若い役者さんたち出てましたし、いかにも初々しい雰囲気で、倉本さんに気に入られそうな演技してる方達でしたけども、日本のこの100年を振り返る良い物語でした。

 

ドラマってね、やっぱり世相を表すものなんですよね。

そういうのわかって作ってるのが面白いし、脚本家の思想とかセンスとか、その次なんじゃないかと思うのね。

ドラマは基本的に私は見ないんです。

そういう意味でつまらないから。

倉本聰のドラマを見るぐらい。

北の国からも今再放送してますが、毎週土曜の放映時間には1日の仕事を全部済ませて画面と向き合いますよ、いまだに、もう何度見たかわかんないドラマなのにね。

 

 

今は、長く続いた昼のドラマがなくなってしまいちょっと腑抜けてます。

そういう楽しみって、こんなへそ曲がりの女にも必要なんです。

 

願わくば、2020年の黒板一家を見せてもらいたいと思ってます。

 

 

 

 

| 観る | 17:54 | - | - | pookmark
映画「スプリット」

 

マイケル・ナイト・シャラマン監督作品

 

私の好きなジェームズ・マカヴォイ主演。

 

ネタバレですから。

 

 

 

 

 

アンブレイカブル、スプリット、ミスター・グラスの三部作の二作目。

 

シャラマン監督作品で一番好きなのはやっぱりシックス・センスなんですけども、このブルース・ウィルス三部作はその次に好きですね。

 

今回は特筆すべきなのは、まあこんなこと特筆してハアハア喜んでるのは私ぐらいかもしんないですが、

ジェームズ・マカヴォイのダンスですね。

10歳の男の子になっちゃった時のダンス。

囚われの少女に見せつけるダンスよ!

 

 

あれ、10歳児のダンスじゃないでしょ、絶対振付け師がいるんだと思うし、そういうダンスでしたよ。

ジェームズが振り付けたんだったらセンスありすぎるわ、でも、そうじゃないと思う。

振り付けのクレジット探したけど見つかんなかった。

親切な人がいたら教えてもらいたい。

 

 

そしてこの映画に関する感想といえば、あと一つだけ。

 

 

ラストシーンの我らがブルース。

 

イッチバン最後に何の前触れもなく、アメリカらしい、カウンターのあるレストランでコーヒーを一口飲み干すのよ。

もう、そこだけで完璧。

完璧にブルース・ウィルスの世界で、完璧に次の世界に引っ張って行かれる。

ほんの数十秒なのに。

コーヒー飲み干すだけなのに、完璧。

それって、里見浩太朗がやすらぎの刻に出てきた時と同じぐらい完璧に心もってかれる瞬間。

役者の力よ、一目見ただけで、一声聞いただけでその映画の雰囲気を全部作り上げてしまうことのできる役者ってのがやっぱり一流なんだと思うし、エンターテイナーなんだと思う。

 

 

この映画は、この2つでしょうか、あとはミスター・グラスでお楽しみね。

 

 

 

 

 

 

 

| 観る | 17:46 | - | - | pookmark
2011年3月のブログ

2011年3月のブログを読み返してみました。

今からおよそ10年前ですが、その頃の私の言葉は今より切れ味があったように思います。

 

http://bigcatssleep.jugem.jp/?month=201103

 

それから数ヶ月は原発のことについて書いてます。

 

写真もいっぱい載ってます。

庭にまだイノブタや猿や鹿に現れてなかった頃なので、美しいです。

 

そういえば、原発が爆発したあの3月以降に向かいの山にトンネルが通って、高速道路が出来て、それ以来、野生動物が私の庭を荒らし始めた。

 

その頃から急速に休耕地が広がっていった。

知らない間に、山奥に不法投棄が増えていった。

埋め立て用だったり、セメント用の土のために山がどんどん削られていった。福島から移住してくる人もいれば、ここも危ないからと出て行く人もいた。

 

明らかにこの10年で降り注ぐ光や熱に変化が起きた。

強すぎる紫外線に、乱れた磁場、虫が減って鳥が減った。

害虫や害獣ばかり増えた。害というのはまあ、私にとって毒になる生き物という意味だけど。

ここ2年ほどは紫外線も減ってきて、今ではちゃんと晴れる日がめっきり減った。

季節というものが曖昧になって、天候は不順になり、水は濁り、食料の生産が減ってきた。

 

私もすっかり衰えてきた。

 

子ども達は巣立った。

 

あの頃元気だった猫どももいなくなってしまい、新しく来た猫達がいる。

 

生まれ育った実家はもなくなり、故郷を失った。

 

 

今ここにいる私、今ここで花や猫と過ごす毎日。

 

ご飯が美味しく食べられるうちはまだ、生きるってことなんだろうな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 考える | 21:49 | - | - | pookmark