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U2と中村哲さんとヨシュア・トゥリー、そして外はアメリカ

U2を聴き始めてからもう35年以上になります。

小学生の頃、ビートルズから始まり、U2にたどり着き、まあ、いろいろと聞いてきました。

ロックの魂が私の魂なのです。

 

 

先日来日して、ライブを行ったそうですが、もちろん私はライブには行きませんでした。

来るのは知ってましたが、いつ来るのかとかそういうのは記憶に残さないできました。

ライブに行かない理由はこのブログでことあるごとにぶつくさ言ってきたのですが、本当の理由は語ったことがありません。

 

でも、中村哲さんの死によって、私はまた、なぜ行かないのかという理由を突きつけられ、死ぬか生きるか迫られています。

 

そんな大げさな、と思われるでしょうが、それが私です。

ロックの魂、芸術の魂とはかくも生き難いものなのです。

 

 

U2が好きすぎて毎日聞いていたのはいつ頃まででしょう。

多分、アトミックボムの頃までです。

 

U2のメンバーが、アートは政治と切り離せないと明言しています。

慈善活動にも熱心で、そのためにはどこぞの国の大統領などと握手したり。

熱意のあまり、誤った政治家を支援したこともありました。

 

最近では現代アートが好きらしく、金持ち老人のスノッブさを醸し出してきました。

自分の家族をアートワークに使ったりとか、ファミリー感を出していますが、なんだか胡散臭さを醸してしまいます。

ライブのたび、その地域で活躍している女性たちを紹介したりしてますが、女性地位向上政策みたいな上滑り感も醸してしまいます。

 

これらの醸しのどれもが、彼らの情熱の賜物なのです。

クリスチャンで努力家の彼らの醸してしまうものなのです。

 

 

なので、ロックはどこ行った、というのが近年の私のU2への気持ちでした。

 

 

日本人のファンのみならず、海外からのファンも訪れたという埼玉アリーナ。

観客の平均年齢も高かったようです。

15歳の少年少女がどれだけU2を理解できるでしょうか。

そんなやや白々しい気分でいたのですが、

 

U2による中村哲さんの追悼で、私の心はまた、私の心の原点に灯がともってしまったのです。

 

 

安倍首相の、追悼コメントの映像を見ましたか。

コメント出しただけでもよかったと思うべきでしょう。

ですが、人がメッセージを伝えるとき必要なものは言葉ではなく、それ以外の

「醸しているもの」

なんです。

これから国を挙げて、中村さんを迎えるのでしょうか。

海外で邦人が何かあるたび、自己責任を声高に叫んできた人々も、中村さんにも同じことは言えないでしょう。

彼は、責任を負ったのですから。

そんな方のご遺体をどのような眼差しで見つめるのですか。

政治家はこの国の人々に選ばれた代表です。

その方々はどのような目で彼のご遺体を見るのですか。

 

 

U2は、ブラディサンデーを再び自分の声で歌い始めたと思います。

どんなに慈善活動をしようが、政治活動をしようが、自分たちは安全なところにはもういないということに喜びさえ感じているのではないでしょうか。

だからヨシュアトゥリーを再び演奏し、この国にも来られたのです。

外はアメリカであるこの国に。

 

 

 

30年かかってようやく届けられる曲を歌えるようになったとボノはインタヴューで答えています。

彼らにロックが戻ってきたのだと、思います。

だから、埼玉で再びプライドを歌い、中村さんを追悼したのです。

ロックであるということは死に近いところにいる事を良しとすることだと思います。

 

 

最近、車谷長吉の人生相談を読んでいます。

昔、新聞連載してた頃も読んでましたけど。

後日、レビューを載せるつもりですが、

 

本当に死ぬ気にならないと救われない、ということを長吉さんは何度も言います。

 

草間彌生も割と最近のインタビューで言っていました、私の作品をみんなに愛してもらえるように死ぬ気でやってきた、と。

 

 

私はその死ぬ気が足りない。

 

死ぬ気でやれ、と、この頃は天の声が毎日聞こえます。

 

その天の声があの日、埼玉方面から聞こえてきたのです。

 

 

死ぬ気でやる、私はバンドマンではないので、一人ですが、死ぬ気でやる時が来たのだと思います。

 

 

 

帰省するたび、アフガンに戻りたがったという中村さん。

日本からアメリカがよく見えたかもしれません。

アメリカや、それに続くヨーロッパがよく見えすぎるほどだったかもしれません。

 

 

私にはその気持ちがわかります。

 

わかるなら、お前もそうしろと、

 

 

 

 

そういうことなのだと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 考える | 14:55 | - | - | pookmark
漠然とした世界、日々徒然、キングの ITその他

この頃のことを書こうかと思います。

 

いや、色々と見たり読んだりしてるんですよ。

 

今日は、スティーブン・キングの「骨の袋」。

妻の愛ね。ゴーストね。

でも、妻がゴーストになってまで夫に伝えたかった真実が恐ろしいのよ。

 

キングはね、先日、金曜ロードショウ版の「IT」見ましたよ、スカルスガルドさんの。

金ローBer.でさえあれだけ怖かったし、劇場版を劇場で見たらさぞかし怖いでしょうよ。

ロードショウ当時、高校生の娘が映画館に見に行って、視聴後トイレで吐いたってマジだわほんと、と思いましたよ。

 

でもね、以前このブログでも記事にしてますが、ティム・カリーさまのペニワイズ(ペニーワイズ、よりこっちの方がなんか好きな響き)の方がずっとずっと怖かった。

映像はスカルスガルドさんの方が怖いしグロいし、二度と見たくない。

でも、ティム・カリーas  my GOD様の方は、また見たくなるのよね。

ずっとずっと怖いのに!

 

 

で。

 

 

キング作品の何が怖いかっつーとそれは、現実、なのね。

 

現実の方が恐ろしいの。

 

子供が消える恐怖。

レイシストでミソジニストのレイプ犯が大富豪になり権力者になる恐怖。

自分以外を誰も信じられなくなる恐怖。

自分も信じられなくなる恐怖。

死体の恐怖。

異形の恐怖。

不完全さに潜む、密かな戦慄の恐怖。

 

 

 

ぶるぶる。

 

 

 

あ、「ダークタワー」の映画版も見ましたね。

ダークタワーの原作は、未読なのですが、これは読まないとね。

全部繋がってんですから。

 

 

「シャイン」が「シャイニング」。

 

あーらまー、と一人空を仰ぎ見ているわたくし。

 

「ドクター・スリープ」も楽しみですね。

ダニーがユアン・マクレガーですってよ。

 

「IT」の続き、今ロードショウ中ですね。

前回が青春映画だったのですが、今度は大人になった彼らですね。

 

青春は、

 

 

いつ終わるんですかね。

 

 

 

 

 

 

さて。

 

 

このブログも始めてから長いのですが、ブログで広告費もらうとか、そんなこと一回もないですね。

芸能人の人とか、プロの方とか、それが高収入になってる方も多いと思うのですが、

あたくしには全くカンケーのない世界ですね。

 

こんな極東の最果てブログをご愛読の皆様には感謝しております。

 

 

でまあ、この頃といえばですね、リンクにもあるブログ、indeepのオカさんの言葉にいちいち励まされ、また、恐怖におののきながらの日々なんですが、

わたくしの毎日はシンクロニシティがとても良くあるんですよ。

例えば、ちっちゃなことですが、

 

久しぶりに会った人Aがいて、その日のうちにそのAさんと深く関わりのあった人Bさんを思い出しましたら、数時間後に偶然出会い、それから、そのBさんにまつわる事件に関することとかなり近い状況に再び触れてしまった、というのだったり。

 

ああ、この子供はきっと今私に、金ローで見てしまった「IT」がすごく怖かったことを私に伝えようとしてると感じたら本当にいきなりその話をし始め、その日にうちに帰ったら夫が骨の袋見てたりとか。

 

先日、兄の命日に、兄のことを思い出すと、疎遠になった姉を思い出して、そしたら夫がギャリコの「猫語の教科書」読んでるんだけど面白いよって話をしてきて、その本は私が背骨を骨折して寝たきり人生を送っていた時に姉が買ってくれた本のうちの1冊だったこととか。

そしてまあ、亡くなった家族たちのことを思い出してぼんやり子供時代を思い出していた夜に、TBS2チャンネルでやってる「寺内貫太郎一家」をぼんやりみ始めましたらば、その回は、お手伝いのミヨちゃんのお母さんの命日にまつわるエピソードで、涙いっぱいの法事の読経シーンで終わるという。

 

 

 

まあ、全然、すべて大したことないんですけども。

 

全然役に立つことじゃないんですけども。

 

 

でも、「寺内貫太郎一家」は最高ですけども。

 

 

なんかこう、日々、お告げとか、ひらめきとか、やる気とか、前向きとか、人生の楽しみとか、そんなのがどうでもよくなってゆく中で、シンクロニシティが重なると、オラ、今、生きてるだ?と不思議な気持ちなるんですよ。

 

なんかこう、シンクロが楽しみになってくる。

 

 

 

社会にこれといった居場所もないし、人付き合いできないし、お金稼げないし、孤独な日常を歩んでいる中で、偶然を見つける喜びを感じている日々だったもんですから、すっかり更新も滞ってしまっていましたが、こうして書き起こしてみると、私は生きてるんだと思います。

 

お迎えを待つ日々ですが、そんな気分がシンクロにシティを招いてくれるのかもしれません。

 

 

皆様も良い日々をお過ごしください。

 

 

・・・・例えば、雑草に話しかけるとか、そんなかんじの良い日々を・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 読む聴く観る描く食む寝る | 15:52 | - | - | pookmark
石川えりこ「あひる」

 

今から数十年前の日本の風景です。

とても良い絵本です。

 

 

食育、という言葉が使われ始めたのはいつでしょう。

 

食べのもが何からできているのか知らない人間が増えたからでしょう。

 

 

人間の意識というのはこの世界を変えます。

 

食べ物に興味をなくせば、その通り、今や、自然界にどれだけ食料があるというのでしょう。

水も、どれだけの水が飲める水なんでしょう。

そのうち命を養う空気もなくすことでしょう。

 

 

はっきり言います。

 

他の命を奪うことでしか人間は生きられないんですよ。

 

工場からくる食べ物も元をただせば奪われた命なんです。

そこに想いを馳せられなくなった人間はもうすぐ滅びるのでしょう。

 

 

なぜ子供を産みたがらないのか。

 

命を養う感覚が抜け落ちた世界に生きてるからですよ。

 

 

顔のシミばっかり気にして、内臓のシミに気がつかない。

 

美味しさの基準がケミカルの味になってしまている。これは経済的に貧しく、余裕のない生活をしている世帯の子どもたちによく見受けられることです。政治しか、解決できない貧困もあるのです。

 

 

魚の生まれる場所、鳥の生まれる場所、稲の育つ場所、水の湧く場所、そこへの思いが消えているから、それらがなくなるのです。

これはオカルトでもスピでもなんでもない、事実です。

 

 

そんな思いをふつふつとたぎらせてくれる絵本でした。

子供から大人までわかりやすく伝わるものがある。

大人目線で描かれた胡散臭さがない。

人間が持っている感謝が伝わる、心の奥底にある私たちの優しさを撫でていくような、そんな絵本。

 

 

付録の冊子が、落合恵子さんの書評なのですが、とても上手にこの本の本質を語ってくれています。

心がざわざわする、ざわざわするためにこの本を読む。

 

 

自然災害も心のどかでカタストロフィを望む人間の心が生み出した産物ではないのでしょうか。

命を顧みないことを日々積み重ねているせいではないのでしょうか。

泥水に飲まれ亡くなった母子を思うことなく「まずまずの災害だった」としれっと言う政治家に、この国を任せているせいではないか。

 

 

私は時々、自分がトンボやスズメ、カエルや雑草、そんなものと変わりない存在だと思うことがあります。

死は循環への入り口なだけなのだと思う。

だからといって軽んじていいものではないと思う。

我々が人間であるならば軽んじていいものではないと思う。

我々は皆殺戮者、命を奪うものなのだから。

ごめんなさい、ありがとう、という気持ちを忘れずにいたい。

 

 

| 読む | 17:23 | - | - | pookmark
高畑勲ドキュメンタリーを観ました

数時間もあるドキュメンタリーでした。

高畑勲さんがかぐや姫を作り始めてから終えるまでを追ったドキュメンタリーです。

 

 

私は、この、かぐや姫というアニメーション、大傑作だと思ってるんです。

去年、このブログでも手放しでその素晴らしさを書きました。

http://bigcatssleep.jugem.jp/?eid=635

でも、その時、一つだけ、わざと言わないことがありました。

 

基本的にこのブログでは、わたしが感じた面白いことやいいことなどを載せます。

できるだけネガティブなことは言わないように努めています。

 

そして、かぐや姫で、言いたかったけどグッとこらえたことというのは、そのことの重大さがあまりにも重大だったから。

かぐや姫を評価しているにもかかわらず、これを言っちゃおしまいになってしまうからでした。

 

 

それは、最後の歌です。

 

歌手の名前、覚えてません。

ドキュメンタリー見ましたが、それでも、名前覚えてません。

 

 

なぜ、あの、歌、あの曲、あの歌手、だったのでしょう。

 

 

あのせいで、あれは、アニメ、になってしまったのです。

 

 

私はそれを忘れようと努力して、忘れてました。

でも、このドキュメンタリーを見て、愕然としました。

そしていつかここでそれを書かねばならないと感じました。

 

 

映画というのは監督のものです。いつも言いますが。

だから、あの曲はあれで良いのです。高畑監督が心より望んで、何の問題もなく、驚異的にスムーズに、使われることになった。

それまであの映画は、監督本人が言っていたように、一枚の絵を描くごとく、多くの人と時間と手間をかけて作るから大変なんだと。

自分のコンセプトを、自分の芸術を他人の手を借りて作り上げるのは本当にえらいこっちゃですよ。

 

そうしてものすごい苦労して作り上げた映画とあの曲が全く合ってないんですよ。

 

全く違和感なんですよ。

 

もうそれはがっかりして崩れ落ちるレベルでした。

 

なぜ?

 

どうして?

 

どうして最後の最後にオタク表現になっちゃったんですか?!

 

 

激しい怒りを感じるほどだったのです。

 

 

もう忘れ去りたいほどのショックだったのです。

 

 

でも、このドキュメンタリーを見て理解できました。

 

 

監督の、人生の中に常にあった女性性、ユングの論におけるアニマ、だったのですね。

 

 

もう仕方がない。

 

映画と全く釣り合っていないあの歌が、あそこにあったのは、監督の無自覚なアニマを、最後の最後にのっけたかった。

もうこれは仕方がなかったことなんだと。

 

それまでずっと冷徹に自分を見つめ、分析し、表現を研ぎ澄ませて映画を作ってきたにもかかわらず、あの歌手にすべてを丸投げしたのは、監督自身が男らしい方で、彼自身の中に生きる女性に忠実であっただけの話だったのですね。

 

私は、少し、がっかりしました。

 

宮崎作品の中にも感じられる、特に、結核の女性が出てきたやつ、もう、名前も思い出せないんですけど、あれもそうでしたね。

齢を重ね、自身の中にあるアニマを押さえつけることができなかった。

 

 

アニメクリエイターの無自覚な自己表現というのは背筋が凍る時があります。

 

 

そういうのをわかっていたからこそ、あの傑作映画「かぐや姫」を作れたのだと思っていました。

でも、違かったのです。

 

 

映画は監督のもの。

 

私のものではないのだ。

 

 

そう思ってまた、いろいろと忘れることにしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 観る | 22:20 | - | - | pookmark
ラッセ・ハルストレム「僕のワンダフルライフ」

絶対泣くのはわかっていつつ鑑賞。

 

ラッセ・ハルストレム監督作品は全部大好きです。

 

死んだ飼い猫たちにまた会いたいと毎日願っている私には、ラストシーンでは窒息しかけるほど泣きました。

 

輪廻転生って東洋思想だと思っていたのですが、西洋でも受け入れられたのですね。

生まれ変わる思想という方が、人生一度きりという考えよりも古いのかもしれません。

 

 

この監督は、孤独な人を描くのがうまい。

 

どんな人間も孤独なのだけれど。

 

犬や猫は本当に素晴らしい。

 

これを虐待する人間は悪魔だと思う。

 

 

 

| 観る | 21:26 | - | - | pookmark
劉 慈欣 「三体」

 

 

カバー絵が富安健一郎さんという方で、コンセプトアートの人気作家だそうですが、この本の内容にぴったりの絵でして、そこからグッと引き込まれたのです。

 

ですが、コンセプトアート?という言葉に引っかかり、ウィキペディアでおさらい。

 

コンセプチュアルアート、というのはマルセル・デュシャンの頃から始まった概念の芸術。

その裾野を広げると、アンディ・ウォーホルやオノ・ヨーコや河口龍夫あたりに行き着くので、みなさんご想像がつきやすいかと。

私の芸術形態もこのコンセプチュアルアートに非常に影響を受けています。

最初、このコンセプチュアルアートとは違う気がするけど、何だろうという疑問が湧いて。

 

で、コンセプトアート、と呼ばれるものは皆どれも「コンセプト」を「写実的に」表現し、商業デザインの試作というか、クラインとありきなんですね、ってことも、知らんなんで。

この本読んで、そんな「最近の事情」を知りましたですよ。

 

 

私はそんなにSFは詳しくないんですが、好きです。

SF好きな方はマニアな方が多いような気がして、こうしてブログに綴るのもちょっと気がひけるのですが、

サイドバーにもあるように、星を継ぐもの、や、アーサー・C・クラークなんか大好きですし、わりと私の人生観に影響を与えているのはSF的世界だったりします。

 

読んでまずビックリだったのは、中国人が文化大革命の頃を残酷な表現として描いたものがヒューゴー賞とったりする時代になったのだなと。

 

内容はその時代から幕を開けて、今の時代にぴったりとくる先端科学技術のお話になり、近未来を予測させる内容となっていて、これはウケるだろうなーと思いながら読みました。

 

この物語は3部作なので、まだまだこれからなんですね。

ずいぶん前に原書は発行されているので、日本語訳はずいぶん遅くなってからの発行ですから、ちょっと世界から取り残された気分なのですが、読後の第一印象としては、

 

ここまで人類嫌悪が広がってるのか、と。

 

 

このところ、人類を滅亡させる、あるいは滅亡になるであろうと予感させる映画、のドラマや映画などをよく見たんですよ。

 

いつかレヴューしたいイギリスのドラマで、「ユートピア」というのがあるんですけどね、

これもそうなんですね。

 

あと、先日レヴューしたブレードランナーもそうでしたね。

大好きなマッドマックスシリーズもそうですね。

あ、ただ単に私がそういうのばっかり選んでるんでしょうか。

 

若かりし頃読んだ「侍女の物語」

これもそうでしたしが、この本が出た時よりもその人類滅亡願望って加速してる気がします。

 

 

先日、スウェーデンのすんごいほっそい女の子がヨットに乗ってニューヨークに行って地球温暖化に抗議のデモを繰り広げるってニュースを見ました。

あと、アマゾンの火災で地球の肺が燃えてると訴えたフランスのマクロンさん、とかね。

地球温暖化に関してはやはり寒い国の人々はヒステリックになるのでしょう、ですが、南の島の人たちはヒステリックに騒いでも見向きもされず、今はひたひたと押し寄せる絶望に声を失っているのではないでしょうか。

ヨーロッパ人は心の奥底に、この環境破壊をもたらしたのは白人文明のせいなんじゃないかって密かな罪悪感を抱いてると思うんですよ。それゆえに一部ヒステリックになる人々がいる。

捕鯨もそうよね、最初に全滅するほど乱獲したのは誰よ、って話です。

移民反対とか言ってるアメリカ人も、先祖は原住民虐殺して大地を乗っ取ってますから。

日本も北海道はアイヌ民族の土地でしたよ、知ってましたか?知ってますよね?

 

 

そして、この、中国在住の方が描いたディストピアの世界。

暗澹たる思いで読み終えるところだったのですが、最後のイナゴの場面で、次が大いに期待できる展開になるんじゃないかと思っているのです。

これは、大地を知ってる人間でなければ湧いてこない発想だと思うのですよ。

中国って国が大きくて、何だか、どうにかなるだろう、って生きてる人が多い気がするんですよね。

まあ、私は日本人ですが、どうにかなるだろうって思ってないと自殺しかねない人間なんですけども。

 

 

今、世界で真っ先に絶滅しているのが昆虫、魚類です。

私たち人間が幸せに暮らせるのは、生物多様性が維持された世界のみです。

なぜなら、人間は他の命をいただくことでしか生き延びられないからです。

でもそのバランスが崩れている。

人類の先が見えてきたわけです。

 

人類の総人口は徐々に減ってくるとは思いますが、それでも、アフリカやインドの人口は減らないと思います。

減っている国はなぜ減るのか。

様々な原因があるにせよ、

そこでは女性性が搾取されているのではないかと思います。

生むのは女ですから。

これも様々に理由があるのでしょうが、

産みたいけど、育てたいけど、無理な世の中である、ということに尽きると思います。

現代の経済は男性原理で成り立っているのですから、経済が発展すればするほど不妊社会になるのだと思います。

でも、人口が多すぎれば、食扶持の取り合いで戦争になる。

 

人類のことを真剣に思えば思うほど、

もう、終わりにしちゃえ、と、真剣に思う狂気の人々が現れてもおかしくありません。

 

この三体においても、主人公の一人である女性科学者の人生は過酷です。

迷いなく応答した彼女の気持ちがわかる私。

そして、この巻では深く触れられていなかったのですが、彼女の娘である女性もまた、生きることに絶望していた。

 

じゃあ未来は?

これからどうすんの?

我々の知性を超えた存在が現れたら?

我々が虫けられでいられるうちはなんとかなるだろうか?

 

今まで私が読んできたSFよりも、哲学性は薄めだけれど、今やこの先を考えるような物語になっている。

来年に続編が出るそうで、楽しみにしています。

物語に出てくる3、そして45、という数字に興味があります。

楽しい未来を待ちます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 読む | 21:15 | - | - | pookmark
映画「ブレードランナー2049」

 

ブレードランナーは前作も大ファンです。

原作本も読みました。

 

そして、その続編と言われるこの映画、やっと見ました。

 

大好きなライアン・ゴズリングとジャレッド・レト、そして昭和世代の永遠のヒーロー、ハリソン・フォード。

監督は先日鑑賞して大いに心を打たれた「メッセージ」のドゥニさん。

音楽はハンス・ジマーと、無敵です。

 

お話としてはですね、暗いです。

デッカードが出てきて、ワッシャワッシャ走り出してようやくエンタメ感が出てきて。

 

色感がやはり「メッセージ」と同じだったわね。

内容も。

SFの普遍的なテーマよね。

未来を描いているのに、時間が過去を顧みざるをえなかったり、古代の話になったり。

記憶、受け継がれてゆくもの。

 

 

今回この映画を見ながらボーッと考えていたのは、自ら愛を捨てた人の記憶はどのように改竄されているのかなと。

 

あんなに愛し合っていたはずなのに、気がついたらもうちっとも愛してなかった人と共有していたはずの過去の記憶が、愛を捨てた途端、なくなってしまってるんじゃないかと思って。

もしくは書き換えられている。

 

愛し合って結婚したはずなのだけど、今振り返ってみると、本当に愛していたのかどうかわからない、というクソみたいな台詞はよく耳にします。ホントうんざりなのですが。

 

人は勝手だ、と思うのは、

 

その過去を都合の良いように改竄したのを目撃した時

 

の場合が多い。

 

 

絆、絆、と日本人が言い出したのは数年前ですが、過去の記憶を共有しなくなった時、絆なんかあっさり消えるのだと思います。

いかに過去を共有するか、が、仲良しの秘訣なんですよ、世界の皆さん、政治家の皆さん、そうではないですか。

 

 

 

ちなみに。

 

 

小さい頃の思い出をほとんど覚えてない人もいるんですよ。

 

そういう人が多いと思います。

私も100パーセントは覚えてません。

 

あまりにも辛い出来事を、すっかり忘れる人もいます。

 

見たものはきちんと脳に記憶されてますから、思い出せない、思い出したくないってだけの話なんでしょうけれども。

 

 

主人公のKの記憶を鑑定した博士が涙するのですよ。

私も涙しましたよ。

記憶が曖昧なところへ持って、他人から、それ、正しい記憶じゃないと非難されたら、パニックになります。ひどい話です。

 

統合失調症とか、アルツハイマーとか、海馬に関係する病気の方はとてもお辛いと思います。

 

私も悪夢を見たときは記憶がごっちゃになり、24時間以上ごっちゃになったままで生きねばなりません。

そういうことがしょっちゅうあって辛いです。

 

この映画は今はやりのAIに絡めてのストーリーではありましたが、

舞台はすでにディストピアなんですね。

 

今この時代もすでにディストピアなんですかね。

ひどいもんじゃないですか?

狂ってること、多くないですか。

 

AIとしか愛しあえない時代、もうすぐそこですよ。

AIは記憶改ざん、しないですかね。

 

 

私は割と物忘れがひどい人で、でも、昔のことではっきり覚えていることも多い。

忘れられないことが多いのは苦しいだけのような気もする。

でも年々、いいことばかり思い出すようになる。

悪いことも覚えているけど、涙するのは良い記憶の時。

幸せだった記憶。

 

こういうSFを見ると、心打たれるのはやはり、そういうところかしらね。

 

 

 

| 観る | 21:04 | - | - | pookmark
町田康「猫のよびごえ」

 

町田康の猫エッセイの4冊目。

 

町田さん、私はつい最近まであなたのことを町田町蔵って思い込んでました。

確かにあなたは町蔵さんだったはず。

でも、私の身の回りの誰に聞いても、町田康は町田康でしょ、といわれ、町田町蔵は何処へ、と思ってましたら、内田百里澆燭い頁馬鹿になっていたのですね。

でも、内田百里茲蝓町田康さんの方が、まともな人だなあと、思いましたよ。

だってあなたは、猫がいなくなっても、また、日常を生きていたのですから。すっかり駄目人間にならず、原稿、書き続けていましたもの。

でも、それは、悪いこっちゃないですよ、少なくとも、家族にとっては稼いでもらわないと。

 

全4冊の中で、とても辛いのはゲンゾーの巻。

猫を失ったものにとってあれを読むのは辛い。

数々のトラウマが蘇り、具合が悪くなるほど、悲しい。

飼い猫を失うのは、自分が死ぬのに等しい。

1番気楽に読めたのは4冊目のこの、猫のよびごえ。

辛い別れの場面が少なかった。

 

「生きていく」

 

その言葉がとても、心地よかった。

 

ビーチ、可愛いね。

 

タイトルが全部いいよね、

 

猫にかまけて

猫とあほんだら

猫のあしあと

猫のよびごえ

 

このどれもに愛が詰まってる

 

それにしてもこのご夫妻、猫、犬、どんどん増えてしまって。

ちょっと心配。

 

でもまあ、おかげで、内田百里稜随筆以来の愉しみを与えてもらいました。

 

2019年の町田家の様子も知りたいので、またいつか、連載頑張ってください。

 

 

 

| 読む | 17:13 | - | - | pookmark
映画「万引き家族」

 

これだけの壮大なテーマをよくぞここの時間内で収められたなというのが見終わった時の感想です。

人類が文明を得て長らくテーマとしてきたすべての問題がここに詰まっている。

賞をとってあたり前でしょう。

ギリシャ神話を見ているようでしたよ。

 

是枝監督作品については過去にブログ記事にしてます。

だいたいいつもいい映画を撮ってくれます。

 

 

この映画に対する批判はたくさん目にしました。

良い評価に関してもたくさん目にしました。

この映画は日本映画にとって数十年ぶりの快挙というか、よくぞ描いてくれたという感じです。

黒澤明を始めとする往年の巨匠に並んだと思います。

 

映画の詳細については語るつもりはないのですが、この映画は、基本的にエンターテイメントとしての表現である映像芸術である、ということが大前提で感想を書きます。

 

 

是枝監督はリアリズムの人なんだと思うのですね。

リアリズムであるということは社会的であるということなんです。

昔のイタリア映画のような、ケン・ローチのような。

リアリズムであるということは怒りとユーモアがあるということです。

 

 

この映画や物語に現実味を感じないという人は随分幸せな人だと思います。

あの汚え一軒家にリアリズムを感じられない人は幸せだというより、その生き方に軽薄さを感じます。

人はきったないもんです。

明るく可愛らしい風俗店の裏側も汚いのですが、まるでアイドルがこれからコンサートに行くような雰囲気です。

犯罪を犯してもけろっとしてる子供なんていっぱいます。

 

 

実際にその人間の汚さを知ってるのはあまり幸せではないかもしれませんが。

幸せとはなんなのか、私にはよくわかりません。

ただ、好きな人と美味しいものを食べてる時は幸せなんだと思います。

 

この映画で好きなシーンは、夫婦二人がそうめんを食べているところ、夕立が来て、セックスが始まるところ。

婆ちゃんが海辺で一人、この上なく幸せな顔をするとき。(ここが一番涙出た。さすが樹木希林)

駄菓子屋の親父が、妹には教えんな、といったとき。

見えない花火の音を聞いてみんなで夜空を見上げるとき。

母親が、息子の誘拐場所を告げたとき。

 

 

その母親が尋問中に泣くのですが、その泣き方がケイト・ブランシェットの魂をつかんだようですが、ああいう風に泣く人を私は何人も見たことがあります。日本人特有の泣き方なんでしょうか。ひたすら耐えて、怒り、悔しく、諦めを知ってる人の泣き方で、私はこれを知っていたので、さくらさんはすごいなと。だからさくらさんが主演する朝ドラは見られませんでした。

エンターテイメントってわかってるんですけどね、それでも。

 

人の汚さを寄ってたかって罵倒し、罰を与える、疎外し、心の奥底で死を望む。

それも人間です。

捨てられた子供を無条件に愛し育てられるのも人間です。

私はこの業から逃れたいのですが。

 

 

是枝監督の次回作、どうなるでしょうね。

時々ゆるいの作りますから。

次はそうなるのかな。

ドヌーブとビノシュを一度に使えるって贅沢ですよね。

 

 

 

 

 

 

| 観る | 18:14 | - | - | pookmark
ロッキングオン 2019年8月号

 

久しぶりに、何年かぶりにRO買いました。

表紙がね、トムさんかっこよかったからね。

あと、ブライアン・イーノとかU2とかね、載ってたし。

 

相変わらず読むところは少ないんだけど、正直、トムのインタヴューってなんかいつもどこかはぐらかされてるようなね、そんな気がしてね。そういうところはマドンナと似てたり。

イーノ先生は相変わらず勉強になります先生はいっ!って感じで。U2に関してはもう・・・・ボノはいつからズラに?!とか、そんなことしか目が行かなくなってしまいました。

というか、彼らについてはいろいろとくどくどとなるのでまたいつか。

 

で、レディオヘッドのアルバムレビューがそれぞれにライターの熱がこもってましたね。

 

その中でも、A MOON SHAPED POOLのレビューは良かったです。

 

というか、私の感じていたこと、このアルバムは「愛」についてのアルバムなんでは、http://bigcatssleep.jugem.jp/?month=201608 と思っていたので共感しましたよ、ありがとう。

 

トムさんの新しいアルバムについてはもう少し聴きこんでから感想発表。

今は、TOMORROW'S MODERN BOXESを楽しんでおります。

 

ロッキングオン、契約社員募集してたわね。

契約社員とか、ちょっとセコイ気もしたけど。

以外と今の若者って正社員希望してる子いるわよ。

それだけ経済的に苦労してる子が多いのよ。

会社の考えもあるだろうけど。

 

夏はフェスとか多いからね、なんだか落ち着かないんだけども、(来日する人々のことを考えると夜も眠れないんだけども、顎が外れるほど歯ぎしりしてるんだけども)音楽ファンの皆さませいぜい体力発散させてください。

 

 

 

| 読む | 23:50 | - | - | pookmark