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石川えりこ「あひる」

 

今から数十年前の日本の風景です。

とても良い絵本です。

 

 

食育、という言葉が使われ始めたのはいつでしょう。

 

食べのもが何からできているのか知らない人間が増えたからでしょう。

 

 

人間の意識というのはこの世界を変えます。

 

食べ物に興味をなくせば、その通り、今や、自然界にどれだけ食料があるというのでしょう。

水も、どれだけの水が飲める水なんでしょう。

そのうち命を養う空気もなくすことでしょう。

 

 

はっきり言います。

 

他の命を奪うことでしか人間は生きられないんですよ。

 

工場からくる食べ物も元をただせば奪われた命なんです。

そこに想いを馳せられなくなった人間はもうすぐ滅びるのでしょう。

 

 

なぜ子供を産みたがらないのか。

 

命を養う感覚が抜け落ちた世界に生きてるからですよ。

 

 

顔のシミばっかり気にして、内臓のシミに気がつかない。

 

美味しさの基準がケミカルの味になってしまている。これは経済的に貧しく、余裕のない生活をしている世帯の子どもたちによく見受けられることです。政治しか、解決できない貧困もあるのです。

 

 

魚の生まれる場所、鳥の生まれる場所、稲の育つ場所、水の湧く場所、そこへの思いが消えているから、それらがなくなるのです。

これはオカルトでもスピでもなんでもない、事実です。

 

 

そんな思いをふつふつとたぎらせてくれる絵本でした。

子供から大人までわかりやすく伝わるものがある。

大人目線で描かれた胡散臭さがない。

人間が持っている感謝が伝わる、心の奥底にある私たちの優しさを撫でていくような、そんな絵本。

 

 

付録の冊子が、落合恵子さんの書評なのですが、とても上手にこの本の本質を語ってくれています。

心がざわざわする、ざわざわするためにこの本を読む。

 

 

自然災害も心のどかでカタストロフィを望む人間の心が生み出した産物ではないのでしょうか。

命を顧みないことを日々積み重ねているせいではないのでしょうか。

泥水に飲まれ亡くなった母子を思うことなく「まずまずの災害だった」としれっと言う政治家に、この国を任せているせいではないか。

 

 

私は時々、自分がトンボやスズメ、カエルや雑草、そんなものと変わりない存在だと思うことがあります。

死は循環への入り口なだけなのだと思う。

だからといって軽んじていいものではないと思う。

我々が人間であるならば軽んじていいものではないと思う。

我々は皆殺戮者、命を奪うものなのだから。

ごめんなさい、ありがとう、という気持ちを忘れずにいたい。

 

 

| 読む | 17:23 | - | - | pookmark
劉 慈欣 「三体」

 

 

カバー絵が富安健一郎さんという方で、コンセプトアートの人気作家だそうですが、この本の内容にぴったりの絵でして、そこからグッと引き込まれたのです。

 

ですが、コンセプトアート?という言葉に引っかかり、ウィキペディアでおさらい。

 

コンセプチュアルアート、というのはマルセル・デュシャンの頃から始まった概念の芸術。

その裾野を広げると、アンディ・ウォーホルやオノ・ヨーコや河口龍夫あたりに行き着くので、みなさんご想像がつきやすいかと。

私の芸術形態もこのコンセプチュアルアートに非常に影響を受けています。

最初、このコンセプチュアルアートとは違う気がするけど、何だろうという疑問が湧いて。

 

で、コンセプトアート、と呼ばれるものは皆どれも「コンセプト」を「写実的に」表現し、商業デザインの試作というか、クラインとありきなんですね、ってことも、知らんなんで。

この本読んで、そんな「最近の事情」を知りましたですよ。

 

 

私はそんなにSFは詳しくないんですが、好きです。

SF好きな方はマニアな方が多いような気がして、こうしてブログに綴るのもちょっと気がひけるのですが、

サイドバーにもあるように、星を継ぐもの、や、アーサー・C・クラークなんか大好きですし、わりと私の人生観に影響を与えているのはSF的世界だったりします。

 

読んでまずビックリだったのは、中国人が文化大革命の頃を残酷な表現として描いたものがヒューゴー賞とったりする時代になったのだなと。

 

内容はその時代から幕を開けて、今の時代にぴったりとくる先端科学技術のお話になり、近未来を予測させる内容となっていて、これはウケるだろうなーと思いながら読みました。

 

この物語は3部作なので、まだまだこれからなんですね。

ずいぶん前に原書は発行されているので、日本語訳はずいぶん遅くなってからの発行ですから、ちょっと世界から取り残された気分なのですが、読後の第一印象としては、

 

ここまで人類嫌悪が広がってるのか、と。

 

 

このところ、人類を滅亡させる、あるいは滅亡になるであろうと予感させる映画、のドラマや映画などをよく見たんですよ。

 

いつかレヴューしたいイギリスのドラマで、「ユートピア」というのがあるんですけどね、

これもそうなんですね。

 

あと、先日レヴューしたブレードランナーもそうでしたね。

大好きなマッドマックスシリーズもそうですね。

あ、ただ単に私がそういうのばっかり選んでるんでしょうか。

 

若かりし頃読んだ「侍女の物語」

これもそうでしたしが、この本が出た時よりもその人類滅亡願望って加速してる気がします。

 

 

先日、スウェーデンのすんごいほっそい女の子がヨットに乗ってニューヨークに行って地球温暖化に抗議のデモを繰り広げるってニュースを見ました。

あと、アマゾンの火災で地球の肺が燃えてると訴えたフランスのマクロンさん、とかね。

地球温暖化に関してはやはり寒い国の人々はヒステリックになるのでしょう、ですが、南の島の人たちはヒステリックに騒いでも見向きもされず、今はひたひたと押し寄せる絶望に声を失っているのではないでしょうか。

ヨーロッパ人は心の奥底に、この環境破壊をもたらしたのは白人文明のせいなんじゃないかって密かな罪悪感を抱いてると思うんですよ。それゆえに一部ヒステリックになる人々がいる。

捕鯨もそうよね、最初に全滅するほど乱獲したのは誰よ、って話です。

移民反対とか言ってるアメリカ人も、先祖は原住民虐殺して大地を乗っ取ってますから。

日本も北海道はアイヌ民族の土地でしたよ、知ってましたか?知ってますよね?

 

 

そして、この、中国在住の方が描いたディストピアの世界。

暗澹たる思いで読み終えるところだったのですが、最後のイナゴの場面で、次が大いに期待できる展開になるんじゃないかと思っているのです。

これは、大地を知ってる人間でなければ湧いてこない発想だと思うのですよ。

中国って国が大きくて、何だか、どうにかなるだろう、って生きてる人が多い気がするんですよね。

まあ、私は日本人ですが、どうにかなるだろうって思ってないと自殺しかねない人間なんですけども。

 

 

今、世界で真っ先に絶滅しているのが昆虫、魚類です。

私たち人間が幸せに暮らせるのは、生物多様性が維持された世界のみです。

なぜなら、人間は他の命をいただくことでしか生き延びられないからです。

でもそのバランスが崩れている。

人類の先が見えてきたわけです。

 

人類の総人口は徐々に減ってくるとは思いますが、それでも、アフリカやインドの人口は減らないと思います。

減っている国はなぜ減るのか。

様々な原因があるにせよ、

そこでは女性性が搾取されているのではないかと思います。

生むのは女ですから。

これも様々に理由があるのでしょうが、

産みたいけど、育てたいけど、無理な世の中である、ということに尽きると思います。

現代の経済は男性原理で成り立っているのですから、経済が発展すればするほど不妊社会になるのだと思います。

でも、人口が多すぎれば、食扶持の取り合いで戦争になる。

 

人類のことを真剣に思えば思うほど、

もう、終わりにしちゃえ、と、真剣に思う狂気の人々が現れてもおかしくありません。

 

この三体においても、主人公の一人である女性科学者の人生は過酷です。

迷いなく応答した彼女の気持ちがわかる私。

そして、この巻では深く触れられていなかったのですが、彼女の娘である女性もまた、生きることに絶望していた。

 

じゃあ未来は?

これからどうすんの?

我々の知性を超えた存在が現れたら?

我々が虫けられでいられるうちはなんとかなるだろうか?

 

今まで私が読んできたSFよりも、哲学性は薄めだけれど、今やこの先を考えるような物語になっている。

来年に続編が出るそうで、楽しみにしています。

物語に出てくる3、そして45、という数字に興味があります。

楽しい未来を待ちます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 読む | 21:15 | - | - | pookmark
町田康「猫のよびごえ」

 

町田康の猫エッセイの4冊目。

 

町田さん、私はつい最近まであなたのことを町田町蔵って思い込んでました。

確かにあなたは町蔵さんだったはず。

でも、私の身の回りの誰に聞いても、町田康は町田康でしょ、といわれ、町田町蔵は何処へ、と思ってましたら、内田百里澆燭い頁馬鹿になっていたのですね。

でも、内田百里茲蝓町田康さんの方が、まともな人だなあと、思いましたよ。

だってあなたは、猫がいなくなっても、また、日常を生きていたのですから。すっかり駄目人間にならず、原稿、書き続けていましたもの。

でも、それは、悪いこっちゃないですよ、少なくとも、家族にとっては稼いでもらわないと。

 

全4冊の中で、とても辛いのはゲンゾーの巻。

猫を失ったものにとってあれを読むのは辛い。

数々のトラウマが蘇り、具合が悪くなるほど、悲しい。

飼い猫を失うのは、自分が死ぬのに等しい。

1番気楽に読めたのは4冊目のこの、猫のよびごえ。

辛い別れの場面が少なかった。

 

「生きていく」

 

その言葉がとても、心地よかった。

 

ビーチ、可愛いね。

 

タイトルが全部いいよね、

 

猫にかまけて

猫とあほんだら

猫のあしあと

猫のよびごえ

 

このどれもに愛が詰まってる

 

それにしてもこのご夫妻、猫、犬、どんどん増えてしまって。

ちょっと心配。

 

でもまあ、おかげで、内田百里稜随筆以来の愉しみを与えてもらいました。

 

2019年の町田家の様子も知りたいので、またいつか、連載頑張ってください。

 

 

 

| 読む | 17:13 | - | - | pookmark
ロッキングオン 2019年8月号

 

久しぶりに、何年かぶりにRO買いました。

表紙がね、トムさんかっこよかったからね。

あと、ブライアン・イーノとかU2とかね、載ってたし。

 

相変わらず読むところは少ないんだけど、正直、トムのインタヴューってなんかいつもどこかはぐらかされてるようなね、そんな気がしてね。そういうところはマドンナと似てたり。

イーノ先生は相変わらず勉強になります先生はいっ!って感じで。U2に関してはもう・・・・ボノはいつからズラに?!とか、そんなことしか目が行かなくなってしまいました。

というか、彼らについてはいろいろとくどくどとなるのでまたいつか。

 

で、レディオヘッドのアルバムレビューがそれぞれにライターの熱がこもってましたね。

 

その中でも、A MOON SHAPED POOLのレビューは良かったです。

 

というか、私の感じていたこと、このアルバムは「愛」についてのアルバムなんでは、http://bigcatssleep.jugem.jp/?month=201608 と思っていたので共感しましたよ、ありがとう。

 

トムさんの新しいアルバムについてはもう少し聴きこんでから感想発表。

今は、TOMORROW'S MODERN BOXESを楽しんでおります。

 

ロッキングオン、契約社員募集してたわね。

契約社員とか、ちょっとセコイ気もしたけど。

以外と今の若者って正社員希望してる子いるわよ。

それだけ経済的に苦労してる子が多いのよ。

会社の考えもあるだろうけど。

 

夏はフェスとか多いからね、なんだか落ち着かないんだけども、(来日する人々のことを考えると夜も眠れないんだけども、顎が外れるほど歯ぎしりしてるんだけども)音楽ファンの皆さませいぜい体力発散させてください。

 

 

 

| 読む | 23:50 | - | - | pookmark
ワンピース91巻

 

 

エーズぐん!・!・!

 

 

オラわよ、(グスっ)オラは、ここんとこ余裕ない人生でよ、(グスグスっ)世間のおねいさんがたのお部屋ばあんまし訪問でぎながったがらよ(涙涙)

ネタバレってながっだだよね。

 

だがらよ、もうよ、びっくりしちまってよ(グスン)

 

エースを待ってた娘っ子がいだなんてよ(泣くよ、なぐしかねえよ)

 

 

はあ、なんだがよ、90、91巻とよ、なんか怒涛だわ、ばあさん、息も絶え絶えだわよ。

 

 

なんか、ルフィ太郎も大人な表情するしよ、なんか、オラよ、感慨深いよ。

 

はあ面白すぎてよ、オラ、何度も読み返すよ、今回は

 

 

すごいよ。

 

 

インペルダウンの穴がどうやってできたかとかさ、もう、穴掘る能力とかさ、もう、おダッチ、ババア責めだな、くううっ!

 

モーリー!愛してるぜ!

 

 

あちし、ワンピースが終わるまで絶対死にません。

 

 

誓う!何度でも!!

 

(海賊王に!おれはなる!!)

 

 

そうだ、

 

 

しのぶ!

 

 

愛してるよ!

 

 

トモダチ!!

 

 

 

 

あと、お菊男子説に希望として1票な。

 

 

 

 

よろしく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 読む | 21:53 | - | - | pookmark
ワンピース90巻

 

 

表紙を見たとき、一瞬、巻数が間違ってね?

と思いましたよ、だって、メンバーがさ、みんな過去の登場人物だったからさ。

なんかルフィも昔のルフィの顔っぽかったし。

 

なんだかワクワクさせられる巻だったわよね。

 

久しぶりにカマバッカ王国だったし、「もう、ダンスィ〜〜!」でやられたし。

 

やられたわよ、をだっちカマキャラうますぎ。

 

あ、差別じゃないからこれ、蔑視じゃないからこれ、愛だから。

 

 

あとまあ、あたくしの一番愛するシャンクスがご登場でね、まあ事前に知っておりましたから、素敵にお腐れになっているお姐さんたちのおかげでいろいろと困っておりませんけども、まあ、そのおかげさまでシャンクス出てきても過呼吸にならずに済みましたわ、まあ、一度泣いてますけど。

 

本当、ひとつなぎを感じる巻だったわよね。

 

と、長年の読者であるババアにため息つかせてると思ったら、ヴァナタ、ワノ国よ。

 

どうなっちゃうのかしらね。

 

小さなお友達はこのノリについてこられるかしら。

 

あたくしは時代劇で育ちましたからね、ネタは全部お見通しでござんすよ。

だからこそおもしろく読めましたけれども。

小さなお友達は時代劇チャンネルとか日本映画チャンネルとか、小池一夫とかでしっかりお勉強なさるといいわ。

間違ってもウーツーブなんかをちゃらっと見ておけばいいかなんてことしちゃダメ。

 

をだっちだって、内心そう思ってるかもよ、これ面白いんだからさー!!って気持ちがないと、こんなの描いてないでしょ。

 

でも、おロビが「ごむたいな〜〜〜〜!」とか叫びながらよろよろと帯引っ張られて倒れ込むとか、そういうのやめてね、女性蔑視だから、叱られるよ。

 

 

今日、歯医者に行ったのですけど、待合室にWJがあるんですよ。

あたくしは現在コミック派になってるので、なるべく遠ざけているのですが、2回ぐらい手を伸ばして引っ込めて、じっと背表紙睨んでって繰り返してしまい、受付のおねいさんはきっとあたくしを哀れんだのではないかと。

 

 

 

 

オタクって悲しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 読む | 23:23 | - | - | pookmark
福岡伸一「動的平衡」

今を生きる人なら知っておくべき生命のことは全てここにある気がします。

 

福岡先生の動的平衡。

 

この本が出版されたのは今から十年ぐらい前になるのでしょうか。

 

 

人体の成り立ちが流動的な状態によってできていること。

 

この科学的事実を知ってしまったこの方は、きっと、目に見えない哲学へ向かってゆくと感じたのですが、今現在、そんな感じになっているようです。

 

サイババが昔言ってたことで、「牛を食べたらその人は牛になる」というのを思い出しますね。

食べたものが自分と入れ替わっている、ということなんですから。

サイババ、まだ生きてらっしゃるのかしら。

でも、そういう食べたもので自分が出来上がるって、日本人も昔はそう思ってた人多いわよね。

 

 

科学者と芸術家は同じものを見ているんですね。

宗教家やスピリチュアリズムやってる人たちと確実に違うことは、観察を徹底的にしているということだと思います。

 

感覚〜、とか、そんな気がするー、とか、そう言われたからそう感じる〜、とか、そういうんじゃなくてね。

あくまでも実証した上で落とすんですね。それを他人と分かちあおうという感覚より、こうだったんだよー、と告げるのみ、ってのが違うのかな。

 

そして提示したものが次へ行くことを、第3者に確信させるようなものであるのです。

 

 

そんで、そんなことを人生だとすると、次第に目に見えないものへと、どうしても傾いてくるのです。

そういう意味では音楽家の方が健全かしらね。

 

これは人間が生まれてからずっと持っている課題で、しかもそれは観察をし続け実証し続け失望を繰り返し自信や確証などに怯えつつも絶対的な体感を得ている人間のみに与えられた課題であり、苦行なのです。

脳の機能的にスイッチがコントロールできなくなってしまっている状態の方々も、ある意味同じ状態ですが、彼らとの違いは、この世で自分の意思でもって状況をコントロールしつつ生きている、ということぐらいです。

 

 

 

 

福岡先生や養老先生は、伝えるのがお上手です。

もう、伝道師並みに。

でもあんまし、世間様は彼らとは関わりがないみたい。

 

特にもう、生殖医療とか移植医療とか、どないなってんね、ってへんな関西弁をつぶやきたくなるような状況です。

 

あなたたち狂牛病のこと忘れてんねん?

フランケンシュタインの原作読んでください。

 

あたくしも脳内はかなり喧嘩っ早いもんで、時々その勢いで脳内で全て終わらせてしまってるんですけど、

福島の原発事故以前からずっと、ものごごろついた時からずっと、

この惑星の自浄力というものを信頼していました。

 

あくまでも、この地球です。

 

人間などは、海岸に流れ着いた藻のようなものかもしれません。

 

 

福岡先生はこれから伝えることをメインにされてゆくのでしょう。

人生の後始末をなさってるような感覚になります。

私もそろそろそういう歳です。

自分の人生の落とし前をつける時期なんじゃないかと、身震いしています。

 

とかなんとか言いつつ、来年の私は私じゃない。

どうなるのかわからない。

80まで生きたら何を描けばいいんだろう?

 

 

せめて食べるものは生き生きとしたものにしたい・・・・

普段死に死にしてますので・・・・

 

浅漬け作って一晩仕込んで、明日の朝食にしましょう・・・・・

 

 

 

 

| 読む | 23:02 | - | - | pookmark
矢部太郎「大家さんと僕」

 

 

普段はこのようなタレント本みたいなのは読まないのですが、ご縁があって読まざるをえなくなり、読みました。

随分と胸を打たれた本になりました。

 

 

以下は全て私の妄想でございますので悪しからず。

ネタバレ含みます。

 

 

 

矢部さんは芸人として充分成功されている方だと思います。

すり減ってきた、と、ご自身は申していらっしゃいますが、それは、ご活躍を続けてこられたからです。

芸人として、バイトもせず生きられているということは成功しているのですよ。

才能があった証拠です。

ブリーフ一丁で飛んでいる姿は幾度かお見かけしました。

このまま死んでしまうんじゃないかという緊張感を与えてくれる芸人さんとして、画面に出てくればいつも見てしまっていましたよ。

 

語学も気象予報士も、馬鹿では会得できません。

彼の口から出る自尊心の無い言動は、他人から見れば才能ある人がもっと努力しようともがいている姿にしか見えませんでした。

 

 

大家さんはこの年代におられるであろうエレガンスのあるお方でしたね。

私も85歳ぐらいの方とお話しするのは楽しいです。

 

矢部さんとは精神的な恋人だったのですよね。

大家さんのはるか昔の結婚相手は画家だったそうですね。

残された作品から見るに、日本画家でしょうか。

その他にも絵が多かったという大家さんのお部屋。

大家さんはきっと、才能ある人がお好きだったのだと思います。

才能ある人を支え、自分もその才能に貢献しうる人生を送りたいと願った方なのではないでしょうか。

お金にお困りの様子はなかったようですので、戦前戦後を裕福に生き抜いた、日本のインテリ階級の方だったのですね。

その頃の方々の文化への希求は、21世紀の日本人には失われているもののような気がします。

まあ、戦争という暴力によって、強者への憧れこそが豊かさをもたらしたというのがここ数十年の日本だったのかもしれませんが。

じゃあその前に戻れるのかというとそれは無理です。

大家さんが生き返らないのと同じく、過去は戻らないのです。

大家さんは人生の最後に、自分の人生を華やかにしてくれる存在に出会えたのだと思います。

死の間際に出会えた矢部さん、すごくよかったんじゃないかしら。

 

矢部さんは優しい方であることは間違いがないのでしょう。

人と違うということは創造する人の特性です、それがなければ他者の共感を得るものは作れないでしょう。

矢部さんは今、喪失感に埋もれていることでしょう。

あなたが売れっ子芸人だったら悲しみに埋もれる暇はないでしょう。

悲しみに埋もれる時間が作れなかった芸術家は死にます。

どうかその喪失感を我が物にして欲しいです。

 

 

90歳近い女性の手のひら、柔らかく乾き、温かみのある手のひら、年寄りの手のひら、手をつないでみて欲しい、多くの人に望んでいます。

特に、肉体的な接触を好まない人種は、いつの間にか冷え切ってしまいますよ。

 

 

矢部さんは大家さんが亡くなるまで創作されていたのですよね。

多くの人が続きを待っていることでしょう。

最後のメガネを取った大家さんと矢部さんのツーショット?が泣けます。

かなり。

だって、まだまだお別れなんて、考えもしなかったんでしょ、矢部さんはこの絵を描いた時。

じゃなかったらこんな絵は描けませんよ。

永遠に一緒だったんですよあの時きっと。

 

 

 

矢部さん、あなたは幸せを知りました、何事かを成し遂げました、羨ましいです。

大家さんも最後の最後に、お幸せだったのではないでしょうか。

 

 


では、ごきげんよう。

 

 

 

 

 

| 読む | 20:42 | - | - | pookmark
ユッシ・エズラ・オールスン「特捜部Q」シリーズ

 

 

全国約3名のファンの皆様、残暑お見舞い申し上げます。

 

 

 

 

毎年、夏は京極夏彦を読むんです。

 

が、今年は読み損ねておりまして、北欧ミステリーを読んでます。

 

 

ミレニアムも大好きでした。

そしてこれも面白い。

 

ミレニアムと同じ空気感があるのだけど、こちらの方が笑えるところがあって、軽いかな。

 

とは言っても、登場人物一人一人の設定がしっかりしているし、犯罪描写はエグい。

ちなみにミレニアムもそうだったけど、性描写がエグい。

 

映画はR指定などがあるけど、小説はフリーよね。

 

子供が読める暴力犯罪なんかこの世にいっぱいあるのよね。

そう思うと、物語の根底に流れるテーマがとても大事よね。

 

でも、今時の子供達が大人の読み物を好んで読むとは思えないけれども。

あ、子供って、10代ね。

 

でも、10代の子供でも、現実社会でのおぞましい現象を目の当たりにしてるのよね。

悲しいわ。

 

 

 

この特捜部シリーズ、あと残すところ1巻なのだけど、記憶、というのがテーマなのね。

記憶とは、過去よね。

子供時代から続くものよ、悲劇というのは。

 

未解決事件を解決するというのは、コールドケースと同じパターンね。

映画版だと、過去と現在が対照的に描かれているからなおさらコールドケースっぽい。

 

主人公のカールと、カールの助手、アサド、ローセ、カールの同居人たち、警察署の面子、デンマークの風景など、

面白いところがいっぱいなのね。

ちなみに映画と原作では登場人物の描写が違かったりする。

特にアサドは映画版だとカッコよすぎるし、ローセも別人。

カールはあのまんま。

 

テレビドラマの世界でも、北欧ミステリーは秀逸なのが多いわよね。

 

 

 

このところ横溝正史原作の映画を見ているのですが(毎年必ず数本は見る)なんか、似てるのよね、空気感が。

暗く冷たく湿ってる感じが、日本人のミステリーと同じ血が流れてるのを感じる。

 

 

夏もあと少しね。

 

今年は猛暑だった。

ついに私ももうご臨終かと思ったわ。

死が見えた夏よ。

まだ見えてるわ。

残すところあと何日かしら、残暑の狂おしい蝉の調べを聞きながら、京極詣を忘れないようにするわね。

 

 

 

 

| 読む | 21:42 | - | - | pookmark
尾田栄一郎さんインタヴュー

今日のニュース記事です。

 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180724-00010000-yomonline-ent

 

 

私が吠えたのは、

 

をダッチの好きなキャラクターが私と同じだったから!

 

先日のレヴューでもあたくしは呟いてたわ、

 

イワ様やボンちゃんが気になってんのよう、って。

 

そしてバギー!

 

をダッチ、ありがとう、共感をありがとう!というより、私の脳内妄想を具現化してくれてありがとう!

 

 

友よ!!!

 

(トモダチになっちまったかよついに

 

 

 

 

扉絵のシリーズは、本編ではなかなか会えなくなったキャラ達のその後に出会える唯一の場所。

この物語を全部全部語るにはあと20年必要かも。

 

私、生きていたい・・・!

 

 

 

 

 

| 読む | 22:05 | - | - | pookmark