原題はソング フォー マリオン。
老夫婦と年寄り合唱団のお話。
ベタな映画なのはわかってましたから、どうしてそれを見る気になったのかというと、テレンス・スタンプとヴァネッサ・レッドグレイブが主演だったから。
大御所が死ぬ間際の年寄りをどんな風に演じているのかが見たかった。
それと、ヴァネッサ・レッドグレイブが歌うトゥルーカラーズが聞きたかったから。
わかってはいるけど泣けるシーンばかり。
自分はどんだけ弱ってるのだろうと不思議だったわ。
テレンス・スタンプも相当な爺におなりになっていたけれど、なんですかね、瞳がね、若い頃のままなんですよ、あの青い瞳が若い頃のまま。目は心の鏡。素晴らしい。
そして、合唱団の中でも抜きん出て大女の婆様を演じたレッドグレイブ。
登場のシーンで世界各国のお姐さんたちが口笛吹いて歓声をあげたのが聞こえたわよ。
私が娘の頃、蜷川幸雄さんに、今まで出会った女優で一番かっこよかったのはヴァネッサ・レッドグレイブだった、お前もそんな人になってみ、と言われたことがある。
妄想じゃなくってよ!
パクられたとか、あたくしまだ言わないだけの脳みそと記憶力はあるわよ!
何故そのように女の魂磨きを焚きつけられてしまったのか、あたくし幸か不幸か、女としてのお手本がレッドグレイブになっちまったのよね。
そんな娘っこはたくさんいるだろうけども。
あたし
が ん ば る (もうすぐ50)
というわけで、この物語の中のマリオンがヴァネッサなのですが、すんごい女優魂炸裂してたわ。
あんな死ぬ間際の婆さんをすんごいリアルに演じてた。
すごいリアリズムだった。
死相を演じているのがマジだった。
演技なのほんとに、そんな醜さを表現できるの、と、私は感嘆しきり。
そろそろあたくしは50になり、82になるヴァネッサから教わることはまだ多いわ。
ばばあになっても気合十分!
に生きていきたいわ。
・・・・・・と、脳みそでは思いつつ、昨年から数週間ごとに発熱と喘息発作を繰り返しており、息も絶えだえ。
あたし
が ん ば(以下略