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劉 慈欣 「三体」

 

 

カバー絵が富安健一郎さんという方で、コンセプトアートの人気作家だそうですが、この本の内容にぴったりの絵でして、そこからグッと引き込まれたのです。

 

ですが、コンセプトアート?という言葉に引っかかり、ウィキペディアでおさらい。

 

コンセプチュアルアート、というのはマルセル・デュシャンの頃から始まった概念の芸術。

その裾野を広げると、アンディ・ウォーホルやオノ・ヨーコや河口龍夫あたりに行き着くので、みなさんご想像がつきやすいかと。

私の芸術形態もこのコンセプチュアルアートに非常に影響を受けています。

最初、このコンセプチュアルアートとは違う気がするけど、何だろうという疑問が湧いて。

 

で、コンセプトアート、と呼ばれるものは皆どれも「コンセプト」を「写実的に」表現し、商業デザインの試作というか、クラインとありきなんですね、ってことも、知らんなんで。

この本読んで、そんな「最近の事情」を知りましたですよ。

 

 

私はそんなにSFは詳しくないんですが、好きです。

SF好きな方はマニアな方が多いような気がして、こうしてブログに綴るのもちょっと気がひけるのですが、

サイドバーにもあるように、星を継ぐもの、や、アーサー・C・クラークなんか大好きですし、わりと私の人生観に影響を与えているのはSF的世界だったりします。

 

読んでまずビックリだったのは、中国人が文化大革命の頃を残酷な表現として描いたものがヒューゴー賞とったりする時代になったのだなと。

 

内容はその時代から幕を開けて、今の時代にぴったりとくる先端科学技術のお話になり、近未来を予測させる内容となっていて、これはウケるだろうなーと思いながら読みました。

 

この物語は3部作なので、まだまだこれからなんですね。

ずいぶん前に原書は発行されているので、日本語訳はずいぶん遅くなってからの発行ですから、ちょっと世界から取り残された気分なのですが、読後の第一印象としては、

 

ここまで人類嫌悪が広がってるのか、と。

 

 

このところ、人類を滅亡させる、あるいは滅亡になるであろうと予感させる映画、のドラマや映画などをよく見たんですよ。

 

いつかレヴューしたいイギリスのドラマで、「ユートピア」というのがあるんですけどね、

これもそうなんですね。

 

あと、先日レヴューしたブレードランナーもそうでしたね。

大好きなマッドマックスシリーズもそうですね。

あ、ただ単に私がそういうのばっかり選んでるんでしょうか。

 

若かりし頃読んだ「侍女の物語」

これもそうでしたしが、この本が出た時よりもその人類滅亡願望って加速してる気がします。

 

 

先日、スウェーデンのすんごいほっそい女の子がヨットに乗ってニューヨークに行って地球温暖化に抗議のデモを繰り広げるってニュースを見ました。

あと、アマゾンの火災で地球の肺が燃えてると訴えたフランスのマクロンさん、とかね。

地球温暖化に関してはやはり寒い国の人々はヒステリックになるのでしょう、ですが、南の島の人たちはヒステリックに騒いでも見向きもされず、今はひたひたと押し寄せる絶望に声を失っているのではないでしょうか。

ヨーロッパ人は心の奥底に、この環境破壊をもたらしたのは白人文明のせいなんじゃないかって密かな罪悪感を抱いてると思うんですよ。それゆえに一部ヒステリックになる人々がいる。

捕鯨もそうよね、最初に全滅するほど乱獲したのは誰よ、って話です。

移民反対とか言ってるアメリカ人も、先祖は原住民虐殺して大地を乗っ取ってますから。

日本も北海道はアイヌ民族の土地でしたよ、知ってましたか?知ってますよね?

 

 

そして、この、中国在住の方が描いたディストピアの世界。

暗澹たる思いで読み終えるところだったのですが、最後のイナゴの場面で、次が大いに期待できる展開になるんじゃないかと思っているのです。

これは、大地を知ってる人間でなければ湧いてこない発想だと思うのですよ。

中国って国が大きくて、何だか、どうにかなるだろう、って生きてる人が多い気がするんですよね。

まあ、私は日本人ですが、どうにかなるだろうって思ってないと自殺しかねない人間なんですけども。

 

 

今、世界で真っ先に絶滅しているのが昆虫、魚類です。

私たち人間が幸せに暮らせるのは、生物多様性が維持された世界のみです。

なぜなら、人間は他の命をいただくことでしか生き延びられないからです。

でもそのバランスが崩れている。

人類の先が見えてきたわけです。

 

人類の総人口は徐々に減ってくるとは思いますが、それでも、アフリカやインドの人口は減らないと思います。

減っている国はなぜ減るのか。

様々な原因があるにせよ、

そこでは女性性が搾取されているのではないかと思います。

生むのは女ですから。

これも様々に理由があるのでしょうが、

産みたいけど、育てたいけど、無理な世の中である、ということに尽きると思います。

現代の経済は男性原理で成り立っているのですから、経済が発展すればするほど不妊社会になるのだと思います。

でも、人口が多すぎれば、食扶持の取り合いで戦争になる。

 

人類のことを真剣に思えば思うほど、

もう、終わりにしちゃえ、と、真剣に思う狂気の人々が現れてもおかしくありません。

 

この三体においても、主人公の一人である女性科学者の人生は過酷です。

迷いなく応答した彼女の気持ちがわかる私。

そして、この巻では深く触れられていなかったのですが、彼女の娘である女性もまた、生きることに絶望していた。

 

じゃあ未来は?

これからどうすんの?

我々の知性を超えた存在が現れたら?

我々が虫けられでいられるうちはなんとかなるだろうか?

 

今まで私が読んできたSFよりも、哲学性は薄めだけれど、今やこの先を考えるような物語になっている。

来年に続編が出るそうで、楽しみにしています。

物語に出てくる3、そして45、という数字に興味があります。

楽しい未来を待ちます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 読む | 21:15 | - | - | pookmark
映画「ブレードランナー2049」

 

ブレードランナーは前作も大ファンです。

原作本も読みました。

 

そして、その続編と言われるこの映画、やっと見ました。

 

大好きなライアン・ゴズリングとジャレッド・レト、そして昭和世代の永遠のヒーロー、ハリソン・フォード。

監督は先日鑑賞して大いに心を打たれた「メッセージ」のドゥニさん。

音楽はハンス・ジマーと、無敵です。

 

お話としてはですね、暗いです。

デッカードが出てきて、ワッシャワッシャ走り出してようやくエンタメ感が出てきて。

 

色感がやはり「メッセージ」と同じだったわね。

内容も。

SFの普遍的なテーマよね。

未来を描いているのに、時間が過去を顧みざるをえなかったり、古代の話になったり。

記憶、受け継がれてゆくもの。

 

 

今回この映画を見ながらボーッと考えていたのは、自ら愛を捨てた人の記憶はどのように改竄されているのかなと。

 

あんなに愛し合っていたはずなのに、気がついたらもうちっとも愛してなかった人と共有していたはずの過去の記憶が、愛を捨てた途端、なくなってしまってるんじゃないかと思って。

もしくは書き換えられている。

 

愛し合って結婚したはずなのだけど、今振り返ってみると、本当に愛していたのかどうかわからない、というクソみたいな台詞はよく耳にします。ホントうんざりなのですが。

 

人は勝手だ、と思うのは、

 

その過去を都合の良いように改竄したのを目撃した時

 

の場合が多い。

 

 

絆、絆、と日本人が言い出したのは数年前ですが、過去の記憶を共有しなくなった時、絆なんかあっさり消えるのだと思います。

いかに過去を共有するか、が、仲良しの秘訣なんですよ、世界の皆さん、政治家の皆さん、そうではないですか。

 

 

 

ちなみに。

 

 

小さい頃の思い出をほとんど覚えてない人もいるんですよ。

 

そういう人が多いと思います。

私も100パーセントは覚えてません。

 

あまりにも辛い出来事を、すっかり忘れる人もいます。

 

見たものはきちんと脳に記憶されてますから、思い出せない、思い出したくないってだけの話なんでしょうけれども。

 

 

主人公のKの記憶を鑑定した博士が涙するのですよ。

私も涙しましたよ。

記憶が曖昧なところへ持って、他人から、それ、正しい記憶じゃないと非難されたら、パニックになります。ひどい話です。

 

統合失調症とか、アルツハイマーとか、海馬に関係する病気の方はとてもお辛いと思います。

 

私も悪夢を見たときは記憶がごっちゃになり、24時間以上ごっちゃになったままで生きねばなりません。

そういうことがしょっちゅうあって辛いです。

 

この映画は今はやりのAIに絡めてのストーリーではありましたが、

舞台はすでにディストピアなんですね。

 

今この時代もすでにディストピアなんですかね。

ひどいもんじゃないですか?

狂ってること、多くないですか。

 

AIとしか愛しあえない時代、もうすぐそこですよ。

AIは記憶改ざん、しないですかね。

 

 

私は割と物忘れがひどい人で、でも、昔のことではっきり覚えていることも多い。

忘れられないことが多いのは苦しいだけのような気もする。

でも年々、いいことばかり思い出すようになる。

悪いことも覚えているけど、涙するのは良い記憶の時。

幸せだった記憶。

 

こういうSFを見ると、心打たれるのはやはり、そういうところかしらね。

 

 

 

| 観る | 21:04 | - | - | pookmark
町田康「猫のよびごえ」

 

町田康の猫エッセイの4冊目。

 

町田さん、私はつい最近まであなたのことを町田町蔵って思い込んでました。

確かにあなたは町蔵さんだったはず。

でも、私の身の回りの誰に聞いても、町田康は町田康でしょ、といわれ、町田町蔵は何処へ、と思ってましたら、内田百里澆燭い頁馬鹿になっていたのですね。

でも、内田百里茲蝓町田康さんの方が、まともな人だなあと、思いましたよ。

だってあなたは、猫がいなくなっても、また、日常を生きていたのですから。すっかり駄目人間にならず、原稿、書き続けていましたもの。

でも、それは、悪いこっちゃないですよ、少なくとも、家族にとっては稼いでもらわないと。

 

全4冊の中で、とても辛いのはゲンゾーの巻。

猫を失ったものにとってあれを読むのは辛い。

数々のトラウマが蘇り、具合が悪くなるほど、悲しい。

飼い猫を失うのは、自分が死ぬのに等しい。

1番気楽に読めたのは4冊目のこの、猫のよびごえ。

辛い別れの場面が少なかった。

 

「生きていく」

 

その言葉がとても、心地よかった。

 

ビーチ、可愛いね。

 

タイトルが全部いいよね、

 

猫にかまけて

猫とあほんだら

猫のあしあと

猫のよびごえ

 

このどれもに愛が詰まってる

 

それにしてもこのご夫妻、猫、犬、どんどん増えてしまって。

ちょっと心配。

 

でもまあ、おかげで、内田百里稜随筆以来の愉しみを与えてもらいました。

 

2019年の町田家の様子も知りたいので、またいつか、連載頑張ってください。

 

 

 

| 読む | 17:13 | - | - | pookmark
映画「万引き家族」

 

これだけの壮大なテーマをよくぞここの時間内で収められたなというのが見終わった時の感想です。

人類が文明を得て長らくテーマとしてきたすべての問題がここに詰まっている。

賞をとってあたり前でしょう。

ギリシャ神話を見ているようでしたよ。

 

是枝監督作品については過去にブログ記事にしてます。

だいたいいつもいい映画を撮ってくれます。

 

 

この映画に対する批判はたくさん目にしました。

良い評価に関してもたくさん目にしました。

この映画は日本映画にとって数十年ぶりの快挙というか、よくぞ描いてくれたという感じです。

黒澤明を始めとする往年の巨匠に並んだと思います。

 

映画の詳細については語るつもりはないのですが、この映画は、基本的にエンターテイメントとしての表現である映像芸術である、ということが大前提で感想を書きます。

 

 

是枝監督はリアリズムの人なんだと思うのですね。

リアリズムであるということは社会的であるということなんです。

昔のイタリア映画のような、ケン・ローチのような。

リアリズムであるということは怒りとユーモアがあるということです。

 

 

この映画や物語に現実味を感じないという人は随分幸せな人だと思います。

あの汚え一軒家にリアリズムを感じられない人は幸せだというより、その生き方に軽薄さを感じます。

人はきったないもんです。

明るく可愛らしい風俗店の裏側も汚いのですが、まるでアイドルがこれからコンサートに行くような雰囲気です。

犯罪を犯してもけろっとしてる子供なんていっぱいます。

 

 

実際にその人間の汚さを知ってるのはあまり幸せではないかもしれませんが。

幸せとはなんなのか、私にはよくわかりません。

ただ、好きな人と美味しいものを食べてる時は幸せなんだと思います。

 

この映画で好きなシーンは、夫婦二人がそうめんを食べているところ、夕立が来て、セックスが始まるところ。

婆ちゃんが海辺で一人、この上なく幸せな顔をするとき。(ここが一番涙出た。さすが樹木希林)

駄菓子屋の親父が、妹には教えんな、といったとき。

見えない花火の音を聞いてみんなで夜空を見上げるとき。

母親が、息子の誘拐場所を告げたとき。

 

 

その母親が尋問中に泣くのですが、その泣き方がケイト・ブランシェットの魂をつかんだようですが、ああいう風に泣く人を私は何人も見たことがあります。日本人特有の泣き方なんでしょうか。ひたすら耐えて、怒り、悔しく、諦めを知ってる人の泣き方で、私はこれを知っていたので、さくらさんはすごいなと。だからさくらさんが主演する朝ドラは見られませんでした。

エンターテイメントってわかってるんですけどね、それでも。

 

人の汚さを寄ってたかって罵倒し、罰を与える、疎外し、心の奥底で死を望む。

それも人間です。

捨てられた子供を無条件に愛し育てられるのも人間です。

私はこの業から逃れたいのですが。

 

 

是枝監督の次回作、どうなるでしょうね。

時々ゆるいの作りますから。

次はそうなるのかな。

ドヌーブとビノシュを一度に使えるって贅沢ですよね。

 

 

 

 

 

 

| 観る | 18:14 | - | - | pookmark
ロッキングオン 2019年8月号

 

久しぶりに、何年かぶりにRO買いました。

表紙がね、トムさんかっこよかったからね。

あと、ブライアン・イーノとかU2とかね、載ってたし。

 

相変わらず読むところは少ないんだけど、正直、トムのインタヴューってなんかいつもどこかはぐらかされてるようなね、そんな気がしてね。そういうところはマドンナと似てたり。

イーノ先生は相変わらず勉強になります先生はいっ!って感じで。U2に関してはもう・・・・ボノはいつからズラに?!とか、そんなことしか目が行かなくなってしまいました。

というか、彼らについてはいろいろとくどくどとなるのでまたいつか。

 

で、レディオヘッドのアルバムレビューがそれぞれにライターの熱がこもってましたね。

 

その中でも、A MOON SHAPED POOLのレビューは良かったです。

 

というか、私の感じていたこと、このアルバムは「愛」についてのアルバムなんでは、http://bigcatssleep.jugem.jp/?month=201608 と思っていたので共感しましたよ、ありがとう。

 

トムさんの新しいアルバムについてはもう少し聴きこんでから感想発表。

今は、TOMORROW'S MODERN BOXESを楽しんでおります。

 

ロッキングオン、契約社員募集してたわね。

契約社員とか、ちょっとセコイ気もしたけど。

以外と今の若者って正社員希望してる子いるわよ。

それだけ経済的に苦労してる子が多いのよ。

会社の考えもあるだろうけど。

 

夏はフェスとか多いからね、なんだか落ち着かないんだけども、(来日する人々のことを考えると夜も眠れないんだけども、顎が外れるほど歯ぎしりしてるんだけども)音楽ファンの皆さませいぜい体力発散させてください。

 

 

 

| 読む | 23:50 | - | - | pookmark
映画「アンコール」

原題はソング フォー マリオン。

老夫婦と年寄り合唱団のお話。

 

ベタな映画なのはわかってましたから、どうしてそれを見る気になったのかというと、テレンス・スタンプとヴァネッサ・レッドグレイブが主演だったから。

 

大御所が死ぬ間際の年寄りをどんな風に演じているのかが見たかった。

それと、ヴァネッサ・レッドグレイブが歌うトゥルーカラーズが聞きたかったから。

 

わかってはいるけど泣けるシーンばかり。

自分はどんだけ弱ってるのだろうと不思議だったわ。

 

テレンス・スタンプも相当な爺におなりになっていたけれど、なんですかね、瞳がね、若い頃のままなんですよ、あの青い瞳が若い頃のまま。目は心の鏡。素晴らしい。

 

そして、合唱団の中でも抜きん出て大女の婆様を演じたレッドグレイブ。

登場のシーンで世界各国のお姐さんたちが口笛吹いて歓声をあげたのが聞こえたわよ。

 

私が娘の頃、蜷川幸雄さんに、今まで出会った女優で一番かっこよかったのはヴァネッサ・レッドグレイブだった、お前もそんな人になってみ、と言われたことがある。

 

妄想じゃなくってよ!

 

パクられたとか、あたくしまだ言わないだけの脳みそと記憶力はあるわよ!

 

何故そのように女の魂磨きを焚きつけられてしまったのか、あたくし幸か不幸か、女としてのお手本がレッドグレイブになっちまったのよね。

そんな娘っこはたくさんいるだろうけども。

 

 

あたし

 

が ん ば る (もうすぐ50)

 

 

 

というわけで、この物語の中のマリオンがヴァネッサなのですが、すんごい女優魂炸裂してたわ。

あんな死ぬ間際の婆さんをすんごいリアルに演じてた。

すごいリアリズムだった。

死相を演じているのがマジだった。

演技なのほんとに、そんな醜さを表現できるの、と、私は感嘆しきり。

 

 

そろそろあたくしは50になり、82になるヴァネッサから教わることはまだ多いわ。

 

ばばあになっても気合十分!

 

に生きていきたいわ。

 

・・・・・・と、脳みそでは思いつつ、昨年から数週間ごとに発熱と喘息発作を繰り返しており、息も絶えだえ。

 

 

あたし

 

 

 

が  ん   ば(以下略

 

 

 

 

 

| 観る | 23:33 | - | - | pookmark
1977年ドラマ版「砂の器」

 

松本清張や横溝正史の魂の遺伝子をあたくしは持ってます。

そのような日本人は多いのではないかと思いますが、昭和世代がどんどん死ねば、その魂の輪廻は絶えてゆくかと思います。

 

砂の器、これも何度か映像化されていますが、やっぱり、その時代の空気というのが写りこまれた画面というのは目が離せないんですよ。

リアリズムというのはそういうことなんだと思います。

 

豪徳寺駅の自動販売機コーナー、カップヌードルとかチェリオとかアサヒビール専売とか、そんなの今ありますか。

電車も、アパートの間取りも、刑事の着ている背広、女性のヘアメイク、もう、この映像の中にある風景、視覚的な情報、文化、人間の精神、全部、もうないんですよ。

 

原作は永遠にその失われたものを止めておくことができるけれど、今それを映像化してリメイクしてどうなるんだろうかと正直思います。

原作とは詳細が変わってしまっていたりすることだけでももう、あの時代、戦後の日本が捨ててきたものが失われてしまう。

この77年版のドラマでも、犯罪の大元である親子の存在が変更されている。

もし、令和のこの時代、原作の設定通りの親子を描けるだろうか。

ハンセン病に侵されたが故に受けた差別に基づく、この犯罪の源を。

過去をすべて捨て去って、別人として生きる理由が、現代とはまったく違う気がします。

 

このドラマの注目は、主演、仲代達矢と脚本、隆巴の夫婦で作り上げているところ。

稀有なパートナーシップだったんだなあと。

その二人が共演しているシーンは結構好きなシーン。

うまいなー、と。

 

そして、田村正和。

 

この方がどうして大スターになったのか、未だに私にはわかりません。

あの雰囲気というか醸しているものがというかなんというか。

よくわかりません。

 

それも時代でしょうか。

 

この作品を見る機会がありましたら、ぜひお見逃しなく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 観る | 23:13 | - | - | pookmark
映画「私は、ダニエル・ブレイク」

 

 

ケン・ローチの映画で初めて見たのは「リフ・ラフ」。

20歳ぐらいの時でした。それからずっとケン・ローチのファンです。

ケン・ローチの映画に出ていた頃のロバート・カーライルが大好きです。

いかにもイギリス的で。

 

 

ケン・ローチの映画を見る時には気合が入ります。

「ダイハード」とか見るのとは大違いです。

ダイハードも大好きで、テレビでやってたら絶対見ちゃいますけども。

 

今回も、身にしみました。

特に、自分もかなり社会から受け入れられていないので、しかも、あまりの理不尽さに、ダニエルのセリフ全部が超理解できてしまうので、その辺りで涙ぐむことが多かったです。

 

 

真面目で優しい人が、社会からこぼれ落ちてゆく。

 

この映画の舞台のイギリスも、私の住んでいるこの国も、民主主義国家で、社会のルールを決める政治家を民主的に選んできた結果がそれです。

 

民主主義は、弱肉強食と読んでもいいのかと。

 

障害者、被差別者、性別、それらが理由で社会的に受けている尊厳のない行為をすべて自己責任とする国において、もし、安楽死が合法になったらさぞかし大量に安楽死が選ばれるのではないかと思います。

死んだ方がいいんじゃない?というのが主な理由で。

 

自らの生き方を社会に決められてゆくことほど酷いことはない、ということを、いかに多くの人が自覚していないか、選挙のたびに思います。

 

尊厳、とはなんでしょうね。

 

私は昨年1年間、ほぼ毎日人に怒鳴られる経験をして、心身ともに壊れたところがまだ治りません。

尊厳が奪われると生きていく理由が見当たらなくなります。

生き延びるのがとても難しいと感じます。

 

たとえそれが直接的な自殺でなくても、緩慢な自死というのもあります。

 

不寛容というのはいつの時代も、どんな人間にもあることなのでしょうけれど、ケン・ローチはそれを映画として見事にいつも表現して見せてくれる。稀有な監督です。

年齢的に見てもう、そう多くは制作なさらないかと思います。一度引退されてますが、怒りのあまりこの映画をつくらざるをえなかったと。怒ることで少し生き延びられる人間もいる。

生きていこうと思える命の源をあたえてくれる芸術家は永遠に生きていて欲しいと思ってしまう。

 

この映画と、万引き家族がよく比較されますね。

こんな映画を作ってパルムドールとか、非国民、とか言っちゃう悲しい人々がいるのも事実だけど、この映画が賞を取ったのも事実。

私はケン・ローチの映画好きな人とは握手できるな。

 

 

 

 

 

| 観る | 20:55 | - | - | pookmark
映画「メッセージ」

 

衝撃を受けた映画でした。

 

すごく緊張感があって。

 

こういうSFを待ってました。

 

SFは哲学性があるとなしとでは全く違うのですが。

しっかりした哲学があるとそれは預言と同じものになります。

 

ヴィジュアルもとても良かった。

視覚芸術が身についている人が作ったというか。

 

原作のタイトルの邦訳は「あなたの人生の物語」なのです。

これが何を意味するのか、映画だけだとわかりにくかもしれません。

でも原作もまた、難解です。

 

ですが、その辺でヒットしていたり、ベストセラーになっているスピ本よりずっとずっとまともな精神の話についてだと思います。

 

そしてふと思うのですが、昨今の右傾化している人々には、この内容が届かないのではないかと思いました。

 

想像もつかない他者の創造性を受け入れるお話ですから。

 

 

とても良いSF、近年の傑作だと思います。

 

 

 

 

| 観る | 20:36 | - | - | pookmark
映画「DARK STAR  H.R.ギーガーの世界」

 

 

公開当時とても評判が良かった映画をやっと観ることができました。

とても素晴らしいドキュメンタリーでした。

 

ギーガーは天才だったんだなと改めて思いました。

 

亡くなる直前の撮影では、彼はやるべきことをやったし、見たいものも全部見た、自分は幸せだった、と言っていたのがとても印象に残りました。

 

ギーガーの作品は20世紀以降の人間にとっての共通の悪夢となった。

自分の頭の中にあるものを現実に引き出し、より多くの人たちとそれを共有した、ギーガーは素晴らしい芸術家人生だったと思います。

 

晩年の顔つきが草間彌生さんによく似ていました。

肉体と魂のバランスが同じなんだと思います。

 

彼のアトリエ、というか、居住しているところ、素晴らしかったですね。

整理整頓なんてブルジョア的、とバカにしていたところにとても救われました。

ほんと、断捨離とか、こんまりとか、馬鹿げていると思う。

というか、天才と庶民の違いなんだと思う。

どんな貴族でも、ブルジョアでも、天才には皆及ばない。

その天才というのはギーガーのように成功した天才、という意味だけれど。

自称、天才はいっぱいいるからね。

芸事で極めている人がいなくなったのは庶民が天才を引きずり落とす事ばかりしているからだと思う。

 

天才への嫉妬の塊が、芸術も科学も駄目にしている。

 

改めてギーガーの生きてきた様を見るにつけ、彼の作品はとても静寂に満ち溢れているのだなと思う。

聞こえてくる音はきっと、胎内で聞こえてきたかすかな母親の声や心臓の音ぐらいなのではないだろうか。

その静寂が、グロテスクな具象をしのぎ、抽象さを与えている。

私たちの神経を研ぎ澄まさせる。

 

 

草間彌生も、自身の中にある恐怖を手なづけるために作品を作り続けた。

あの二人は似ていると思う。

ダリ、エルンスト、の流れを汲む、20世紀産まれの芸術だと思う。

 

そんな芸術家たちが死に絶えた後、何が生まれるのでしょうか。

 

どんな現代作家でも、過去を充分見つめる必要がある。

 

 


そうそう、ギーガーの飼い猫、ムギ三世、いいね、ギーガーはやっぱり猫じゃないと。

 

 

 

| 観る | 18:14 | - | - | pookmark